アル=アズハル総長、東洋におけるキリスト教迫害の訴えは虚偽と主張
2012年01月06日付 Al-Ahram 紙
■アル=アズハル総長、東洋におけるキリスト教迫害の訴えは虚偽と主張
2012年1月6日『アル=アハラーム』
昨日、アル=アズハル総長であるアフマド・タイイブ博士は、東洋におけるキリスト教徒が迫害を受けているという西洋の訴えは虚偽であり、イスラーム教徒、キリスト教徒の両方を含む(現地の)人々にとって中傷であると強調した。また博士はこの訴えはアラブ世界に広がる民主主義の波に警戒心を抱かせようとする類のものであるとしている。
アル=アズハル総長は次のように語り、実業家たちが貧者のために尽力していることを賞賛した。「私に関心があるのは、飢えた人々のことだけだ。そしてエジプト人の中道性と穏健さは、みなさんの財産や投資を安全に守るだろう。」そして彼はアル=アズハルがエジプトの利益のために働く者すべてを支えると指摘した。そして大イマーム(アル=アズハル総長)は、エジプトが経験した変化の中で観光業に従事する実業家に対し、とくに激励の辞を送った。
昨日すでに博士は、フサイン・サブールを長とする実業家協会の代表団の訪問をも受けるとともに、(メルキト派)東方正教会のアンティオキア総大司教グレゴリウス三世ラハーム師を迎えている。タイイブ博士は、このキリスト教徒の要人に対して、次のように語った。東洋においてはイスラーム教徒もキリスト教徒も国民として一体であり、昨日までの専制と独裁もイスラーム教徒とキリスト教徒の間に区別しはしなかったと。そしてアンティオキア総大司教の方では、革命との対応におけるエジプトの例を賞賛し、他のアラブ諸国がそれに倣うことを求めた。
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( 翻訳者:八木久美子 )
( 記事ID:25085 )