ギュナイ文化相、「海外不正流出文化財の返還、続々」
2012年01月05日付 Milliyet 紙

エルトゥールル・ギュナイ文化観光相は、海外に流出した歴史的遺産に関わる追跡が今年の最も重要な議題の一つであるとし、「英国から返還予定のひとつの作品があります。エロス像の頭部(を返還すること)について合意しました。米国から返還される可能性があると考えているいくつかの作品もあります。年内の最も重要な議題の一つはイズニク・タイルの私たちの国への返還となります」と話した。

文化観光省の2012年の目標に関する質問に答えたギュナイ氏は、次のように話した:

「イズニク・タイルの模造品やレプリカが私たちの国の数々の墓廟の門にはめられています。本来ならば、逆でなければなからなかったのです。偽物が私たちのところにあり、本物が彼方にあることについては、どのような説明もつきません。年内の最も重要な議題のひとつはこれらのタイルの私たちの国への返還となります。」

■ネムルトに関し大きな進展はみられなかった

「森林・水環境省は、ネムルト山のマラトゥヤ側に残っている地区で観光地計画を進めることを許可しました。こうした状況はアドゥヤマンとマラトゥヤの間での争いの原因となりました。これについて、どのようにお考えでしょうか?」との質問に対し、ギュナイ大臣は次のように答えた:

「ネムルト遺跡は他にはない遺跡です。このため、周辺の県が争っていることについては、若干悲しく思っています。私としては、ネムルトがどの県に属しているかということや、どの県からより簡単に行くことができるかということではなく、トルコ全土からより簡単に行くことができることや、ネムルトがトルコ全土における世界的かつ最も大きな財産のひとつであることに気が付く、新しい視点を開くことが必要だと考えています。私は両方の県にこのことを説明しようと努めています。私には、ネムルトにさらに多くの夢があります。しかし、残念なことに、告白をすれば、すでに4年が経過しましたが、大きな進展はありませんでした。なぜなら、ネムルトは特別な場所であるため、ゆっくりとしかことを進めることができないからです。」

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( 翻訳者:倉本さをり )
( 記事ID:25087 )