エジプト:タクシーの運転手が命を犠牲にし少女を誘拐から救う
2012年01月08日付 Al-Ahram紙


■タクシーの運転手、命を犠牲にし少女を誘拐から救う

2012年1月8日『アル=アハラーム』
【ムハンマド・シューマーン、ムハンマド・アブドゥルハミード】

あるタクシーの運転手が、少女を誘拐から救おうとして見せた勇敢さのために、自らの命を落とした。4人の悪党は、少女が乗っていたトゥクトゥクを追いかけたが、悪党から逃げようとした運転手の努力は成功しなかった。悪党のうちの1人が火器を取り出し、無差別に発砲したので、現場に偶然居合わせたそのタクシー運転手は死亡した。さらに別の運転手も負傷した。事件を目撃したインバーバ(事件現場の地区名)の人々が集まってきた直後、容疑者たちは逃走した。そして内務大臣第一輔佐のアフマド・ジャマールッディーン大佐は治安局に直ちにこれらの容疑者を逮捕するように命じた。

事件の始まりは、少女(20歳)が帰宅途中にトゥクトゥクに乗っているときであった。少女がトゥクトゥクに乗っている間、4人の自動車に乗っている者たちが突然トゥクトゥクの運転手を襲い、進路を妨害し、少女を誘拐しようとして嫌がらせを始めた。そこで運転手は、少女を守るために逃げようとしたが、4人は追いかけてきて、追跡劇は続いた。その間、偶然現場に居合わせた義侠心あふれるタクシーの運転手が事件を目撃して、間に割って入った。そして、ごろつきどもに少女を誘拐させてなるものかとばかりに、自らの自動車をごろつきの自動車に寄せて圧迫した。その結果、トゥクトゥクの運転手が逃げる機会を得たのだが、ごろつきのうちの1人が銃を取り出し、2人の運転手への報復として乱射した。彼らは、ごろつきが捕獲しようとしていた獲物を拉致することを妨げたからである。それにより、タクシーとトゥクトゥクの運転手は弾丸で負傷し、そのため人々が集まってきた。運転手2人は救護のため病院に運ばれたが、タクシー運転手は、胸に受けた銃弾による負傷が原因で、到着した直後に息を引き取ってしまった。一方トゥクトゥクの運転手は現在集中治療室におり、重体である。

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(翻訳者:小澤菜穂)
(記事ID:25113)