イスラエル軍はゴラン高原からのアラウィー派の難民を受け入れる準備を呼びかける
2012年01月11日付 al-Hayat 紙

■イスラエル軍はゴラン高原からのアラウィー派の難民を受け入れる準備を呼びかける

2012年1月11日『アル=ハヤート』

【エルサレム:AFP通信】

イスラエルのベニー・ガンツ将軍は昨日、バッシャール・アル=アサド大統領の体制が崩壊した場合、イスラエルはゴラン高原からのアラウィー派シリア人難民の受け入れの『用意』があると述べた。

外交国防委員会のスポークスマンによると、イスラエル国会において委員会のガンツ将軍は、「アル=アサド体制の崩壊はアラウィー派の人々に打撃を与えうるので、ゴランからの難民の受け入れに備える必要がある」と述べた。

現在のシリアの体制が崩壊した場合において、アル=アサド大統領が属している少数派のアラウィー派が他の宗派による復讐をうけ、逃亡する可能性が高まっているとイスラエルの多くの高官が語るのはこれが初めてである。

また、ガンツ将軍は、「アル=アサド政権は権力を維持することはできず、アル=アサド政権の崩壊は、イランやパレスチナの『ハマース』やレバノンの『ヒズブッラー』を含む急進的な枢軸に亀裂を生じさせることになるであろう。」と付け加えた。


また、「短い期間内にシリアにおける出来事は、シリア人を我々に対抗する動きに駆り立てる可能性がある。」と述べた。

また、イスラエル国防大臣のエフード・バラクは先週、外交防衛委員会においての演説で「シリアのアル=アサド一族の体制にはもう数週間しか残されていない。」とし、続けて「アル=アサド体制が崩壊した日に何が起こるかは現在の状況ではわからない。」と述べた。また彼はアル=アサド体制の崩壊がイスラエル占領下のゴラン高原に与える影響についても警告した。

さらにガンツ将軍は(不安定という理由での)シリアからレバノンへの特に対空ミサイルなどの武器の移動に対しての不安」について言及し、「我々にはこの状況の進展を詳細に見守る必要がある。」と述べた。

また「ゴラン高原において平和が続くかは定かではない」と述べた。

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( 翻訳者:木村嵩 )
( 記事ID:25148 )