リビア紙報道:アル=カッザーフィーがモロッコの首都でサウジのスルターン・ビン・アブドゥルアズィーズ王子(当時)暗殺を計画していたと暴露
2012年01月11日付 al-Quds al-Arabi 紙


■リビア紙:アル=カッザーフィーがモロッコの首都ラバトでサウジアラビアのスルターン・ビン・アブドゥルアズィーズ王子(当時)暗殺を計画していたと暴露

2012年1月11日『クドゥス・アラビー』

【ロンドン:本紙】 

リビアの故ムアンマル・アル=カッザーフィー大佐が、4、5年前に、モロッコの首都ラバトで、同国に訪問中の王子時代のサウジアラビアのアブドゥッラー・ビン・アブドゥルアズィーズ国王を暗殺しようと企てていたと、高位の治安筋が暴露した。

匿名希望の情報筋はリビアの『Quryna al-Jadid(New Quryna)』紙に語った。「アル=カッザーフィー大佐の治世時代にモーリタニアからモロッコにきた分子は、そこで前政権によって当時暗殺実行を請け負っていたと見られる。」

関連機関が、サウジ王(当時王子)がモロッコ訪問中にモロッコの首都にあるリビアの大使館内にあった相当量の爆発物や武器を受け取ったと、同情報筋は伝えた。また、それらの爆発物や武器は適時に発見されたと強調した。さらに、車爆弾(車種はBMW)が大使館の建物内部にあったという。それらすべてが、[暗殺など]そういった行為の実行に使われるところだったという。

当時王子であったアブドゥッラー・ビン・アブドゥルアズィーズ国王とアル=カッザーフィー大統領のには鋭い対立が起こり、シャルム・シャイフでの悪口の言い合いの後、互いに非難の応酬が始まっていた。

また、一方同情報筋は、リビアの新政権が指名手配した複数の人物はモロッコ領内にいると明かした。この中にはアル=カッザーフィー政権時代の国内治安機関トップで、彼の側近かつ、治安面の腹心の一人であるアッ=タハーミー・ハーリド将軍も含まれる。情報筋によれば、同氏は、先週、モロッコのアガーディールの町で目撃されたという。

また、リビアの治安機関は最近、首都トリポリ近くのジャンズールという町での破壊行為の試みを頓挫させた、と指摘した。その行動で逮捕された人物たちは、彼らがアッ=タハーミー・ハーリド将軍とモロッコからの電話で連絡をとっていたと主張した。同情報筋によれば、アル=カッザーフィー大佐の私的ボディーガード長の息子たちがいるという。そのボディーガード長は、去る10月末にシルトの第二地区で殺害された状態で発見された、モロッコのアッズディーン・アル=ハンシーリーである。

また、1969年の革命評議会のメンバーの1人であったアル=フーイルディー・アル=ハミーディー氏一行がモロッコを離れたという。おそらくキューバかベネズエラの地に向かっていると思われる。一方で、長男のハーリドは依然モロッコ領内にいるという。

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( 翻訳者:松尾愛 )
( 記事ID:25166 )