シリア:共和国ムフティーが宗教機構からの離反者の発生を否定
2012年01月14日付 al-Hayat 紙
■シリアのムフティー、事務所所長の離反を否定:倫理的逸脱でイスラーム法学校から除名された人物
2012年1月14日 『アル=ハヤート』
【ロンドン・ダマスカス:本紙】
シリアのムフティーのアフマド・バドルッディーン・ハッスーン師は昨日(13日)、アブドゥルジャリール・アッ=サイード師はワクフ省およびファトワー機構の職員ではないと述べ、アラブ連盟監視団に法務省が所有する彼の記録を調査するよう訴えた。アッ=サイード師は、シリアの宗教機構からの離反と辞職を宣言した人物である。
ハッスーン師の声明は、一昨日(12日)の夜、衛星放送局「アル=ジャズィーラ」に対する発言でアッ=サイード師がファトワー機構の立場に対する抗議行動として国の宗教機構からの離反と辞任を発表した後に出された。アッ=サイード師は、シリアのムフティーの事務所の所長だと自称した。また、アッ=サイード師は(アル=ジャズィーラに対する)会見中に「宗教機構は近日中に多くの離反者を見るだろう」と強調した。
しかしハッスーン師は昨日(13日)シリアの体制に近い「アル=イフバーリーヤ」テレビに対する発言で「我々はファトワー機構に広報部は所有しておらず、アル=ジャズィーラ衛星放送に出演したアブドゥルジャリールという名前の者を決して雇用などしていない。」と述べた。
ハッスーン師は続けて、「我々は、アブドゥルジャリールという名前の者に関して、ファトワー機構及びワクフ省にいかなる記録も所持していない。」と述べ、またアッ=サイード師の発言を完全に否定し、彼は嘘つきであると述べた。
シリアのムフティーは、アブドゥルジャリールは「倫理的逸脱という理由でイスラーム法学校から除名された」生徒であると述べ、アラブ連盟監視団に対して「裁判所に行き彼の偽造と嘘に満ちあふれた法的記録を確認するよう」訴えた。ハッスーン師はバッシャール・アル=アサド大統領に近い著名人の一人と考えられており、数ヶ月前、息子のサーリヤがヒムスとアレッポ間の道中で武装集団に殺害された。ハッスーン師は聖十字架教会で行われた爆破事件の死者のための合同礼拝で、武装集団に対して武器を捨てるよう要求した。爆破事件とは、最近ダマスカスのアル=ミーダーン地区で発生した爆破のことである。ハッスーン師は、シリアの指導部が彼ら(=武器を捨てた武装集団)を許すであろうと強調した
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:渡辺亜実 )
( 記事ID:25188 )