PKK指導者カラユラン「政府と5年にわたり接触している」
2012年01月16日付 Radikal 紙


PKK(クルディスタン労働者党、非合法組織)の指導者ムラト・カラユラン氏は、2006年から、間接的折衝の2年を含め、5年間(トルコ)政府関係者と接触していると述べた。

オスロで開かれ、一部のメディアにリークされた会合の詳細について述べるのは差し控えたいとするカラユラン氏は、カンディルとマフムルのキャンプからトルコへ帰還した二つのグループは、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相の要望に応じて送り出されたものであったと述べた。

カラユラン氏は、上記の件についてクルド人地域(イラク北部)のマスード(マスウド)・バルザーニー大統領にもトルコ政府からメッセージが伝られていたと主張した。ヨーロッパにおいてクルド語で出版されているルダウ紙とカンディルにあるPKKキャンプで会見したムラト・カラユラン氏は、2006年から5年間トルコ政府と接触しており、これらの会合のうち最初の2年は間接的に、(その後の)3年間は直接あって話しあっていると述べた。

オスロでトルコ(政府関係者)とPKK幹部の間で行われ、一部のマスコミにも流れた会合にも言及したカラユラン氏は、「行われた会合は、(問題)解決のためにとても重要なものであったが、一部のマスコミに漏れたこの会合の詳細を話すのは差し控える」と述べた。

■二つのグループは(トルコ)首相の要望で送り出された

カラユラン氏は、カンディル山とマフムル軍事キャンプから2009年10月19日にトルコへ帰還した二つのPKKメンバーのグループがレジェプ・タイイプ・エルドアン首相の要望により送り出されたものであることを主張した。

カラユラン氏は以下のように話した。

「カンディルとマフムルから送り出された二つのグループがトルコに帰還したことは、行われていた交渉の枠組みの中で実現したものだ。カンディルとマフムルから二つのグループが帰還したのは、エルドアン首相の提案によるものだ。この件で(トルコ政府は)イムラル島に収監されているアブドゥッラー・オジャランに提案した。さらに、同じ件でクルド人地域のマスード(マスウド)・バルザーニー大統領にもメッセージが伝えられた。双方のメッセージは我々のもとに届いた。あの時、我々も仲間うちで協議し、二つのグループを送り出す決定をした。(この件での)首相の指導力を強化するため、これらのグループが帰還することをトルコ政府は望んだのだ。私たちも仲間の間から選抜し、特にトルコへの入国で法律上の問題に直面しない、問題のない人々を選んで送り出した。」

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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:25227 )