サウジアラビア:「リーム・サーキット」競技会、ライダーの死を悼んで中止
2012年01月20日付 al-Hayat 紙


■サウジアラビア:「リーム・サーキット」競技会、ライダーの死を悼んで中止

2012年01月20日『アル=ハヤート』

【リヤード:本紙】

 リヤードにおいて「リーム・サーキット」主催の下行われた、「サウジアラビア・レーシング・フェスティバル」のトラックレース大会第3ラウンドで、オートレーサーのニダール・アル=サアディー(45)の運転するオートバイがコースの鉄柵に激突し、アル=サアディーは死亡した。

 重傷のため、アル=サアディーはサウジアラビア赤新月社によりアル=ムザーハマ病院へ輸送中に死亡した。

 全参加者や観客に深い悲しみが広がる中、組織委員会はレースを中止したため、残りのレースはまだ終わっていない。

 エンジニアのラーイド・アブー・ズィナーダ「リーム・サーキット」事務局長は、遺族に哀悼の意を伝えるとともに、こう述べた。「我々には彼の死の主な原因がわからないが、被害者の病院への輸送中に起こった内出血である可能性がある」

リーム・サーキット場やサウジアラビア自動車オートバイ連盟幹部は悲しみでつつまれ、さらにその後、連盟理事長であるスルターン・バンダル・アル=ファイサル王子も悲しみに沈んだ。王子は一昨日手術を終え、退院した後であった。

 アブー・ズィナーダは事故発生後、テレビ放送で事故についてこう説明した。「アル=サアディーは3周目で、遅れていた。最終コーナーを回り終えたところで、彼のオートバイにちょっとしたトラブルが起こった。私には、彼のオートバイにトラブルが起きたのか、彼がバランスを失ったのか、集中力を欠いたのかを確認したりすることは出来ない。しかし私が強調することが出来るのは、彼は失敗し柵に激突したが、これは自動車やオートバイのさらに大きな事故を防ごうという彼の使命感から起こった。そしてライダーであるアル=サアディーはコースからそれて塀に激突したのだ」

アブー・ズィナーダは、昨年10月23日、オートバイの世界選手権MotoGPのマレーシア大会の2周目で死亡事故に遭ったイタリアのライダー「マルコ・シモンチェリ」の死を目撃したことに言及した。

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( 翻訳者:坂本憲人 )
( 記事ID:25278 )