■イスラエルで世俗的なユダヤ人の割合が低下
2012年1月28日『アル=ハヤート』
【ナザレ:本紙】
イスラエルの新たな世論調査は、自身を世俗的だと定義するユダヤ人の割合が過去10年間でわずか43%にまで減少したことを示した(10年前は46%)。その一方で、ユダヤ教の宗教性や習慣にこだわるようになったユダヤ人の割合は増加している。
32%が自身を「宗教的に伝統的かつ保守的である」とみなしているのに対して、22%が「敬虔である」とみなしている。また、80%のイスラエル人が神の存在を信じていると述べる一方で、70%が自分たちは「神に選ばれた民」であり、トーラーは神の命令であると断言した。そして、55%がユダヤ教メシアの到来を信じていると述べた(12年前は45%)。
「イスラエル民主主義研究所」の報告書作成者らは、「10年前の調査では、旧ソビエト連邦諸国からの世俗的ユダヤ人の集中的な移住に伴ってユダヤ人の宗教的イデオロギーが低下したが、今回の新たな数字は、過去10年間で宗教的イデオロギーが強まったことを裏付けている」と指摘した。そして変化の原因として、ロシアからの移住者がユダヤ人社会に溶け込んだこと、世俗的な人々に比べ、宗教熱心な人々や狂信的な人々の間で出生率が高いことを挙げた。
また今回の世論調査は、敬虔な人々の割合の上昇により、民主主義的価値とユダヤ教的価値が矛盾した際に前者を優先させるユダヤ人の割合がわずか44%にまで低下したことを示した。また、20%が民主主義的価値よりトーラーの教えを優先させなければならないと考えている一方、36%の人が「場合によってはトーラーの指示を優先させなければならないが、そうでない場合もある」と述べた。
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( 翻訳者:渡辺亜実 )
( 記事ID:25359 )