アラブ諸国に水不足の危険
2012年01月30日付 al-Hayat 紙

■2050年には1500億立方メートルの水が中東地域で不足の見込み
2012年1月30日『アル=ハヤート』
【アブダビ:シャフィーク・アル=アサディー】

アブダビに本部を置く「アラブ水アカデミー」は報告書の中で、アラブ諸国の大半が水不足に悩まされるであろうと確認した。同報告書は、現在の水不足は、17のアラブ諸国で発生しており、不足量は300億立方メートルと推定しており、それが2030年までには3倍に増加し、また、2050年までには不足量が1500億万立方メートルを上回るものと予測している。

同アカデミーは、今年3月にフランスのマルセイユで開かれる「第6回世界水フォーラム」への参加へ先立つ声明の中で、以下の点を付け加えた。すなわち、アラブ諸国の土地は世界の人口の5%を占めているが、淡水資源のうちわずか1%しか占めておらず、希少な水に大きく影響されること、したがって大半のアラブ諸国が水不足に苦しんでいること、そして急速な人口の増加や気候変動による消極的な影響によって、利用可能な水とその需要の間の差が拡大していることである。

また、同アカデミーは、淡水の不足は経済発展、食の安全保障、人間の健康、環境保護にとって妨げであると考えられると述べた。

また、続けて以下のように述べた。「大半のアラブ諸国は水の需要を地下水を集中的に利用することで埋め合わせてきたのだが、それにより、地下水が枯渇する危険性の増加、水質の低下および地下水源への海水の流入などの問題が発生している。」

(後略)

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( 翻訳者:川口航史 )
( 記事ID:25382 )