シリア:ハッダーム前副大統領が各国首脳に書簡送付
2012年01月30日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ハッダーム氏シリアの分裂を警告 シリアを救済するための国際軍事同盟を呼びかける
2012年1月30日『クドゥス・アラビー』
【ロンドン・UPI】
シリア前副大統領で体制から離反したアブドゥルハリーム・ハッダーム氏は、シリアの分裂とその中で宗派戦争の爆発が地域全体での宗派戦争を招くと警告し、シリア救済のための国際軍事同盟の形成を呼びかけた。
ハッダーム氏は月曜日(30日)、アメリカのバラク・オバマ大統領、フランスのニコラス・サルコジ大統領、イギリスのディビット・キャメロン首相、ドイツのアンジェラ・メルケル首相、潘基文国連事務総長宛てに書簡を送付した。UPIはその写しを入手したが、ハッダーム氏は書簡で以下の通り述べた。「シリアの世論には、シリアで起きていることについて一部諸国が沈黙し、別の一部諸国が奇異なためらいをしていることについて疑問がある。」
ハッダーム氏は書簡を送った指導者らが、「シリアと地域の救済のための国際軍事同盟を形成するよう」希望した。同氏は国際同盟形成について、イラン-ロシア同盟を考慮するよう希望した。それによると、イラン-ロシア同盟は中東地域、石油をはじめとする資源、国際的な交通路、そして3つの大陸間に位置する中東の戦略的位置を制圧することを目指している。
同氏は、「全ての者が世界はより小さくなったと感じるようになった後、全員がとりわけ人権を尊重し、要求する人たちへの責任を果たす」よう求めた。
「シリアの救済は地域の安全と安定の救済であり、国際的な安全と安定、地域諸国や世界の諸国の間の既存の関係と相互の利益の保持の救済である。あなた方の国は、世界の諸国の筆頭である。」と同氏は国際社会のリーダーたちに向けた文書で強調した。
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( 翻訳者:細貝友香 )
( 記事ID:25388 )