アヤソフィアの照明にハリウッド有名俳優ご不満、総取換え
2012年02月04日付 Milliyet 紙
ハリウッドの有名スター、ベン・アフレック氏は最新作「アルゴ」のシーンを撮影したアヤソフィアの照明が気に入らず、アヤソフィア博物館側の許可を得て、照明を取り替えさせた。
1979年にイランで起きた人質事件をテーマに、ジョージ・クルーニー氏がプロディースした映画「アルゴ」の監督兼俳優のベン・アフレック氏は、映画のメインロケ地としてイスタンブルを選んだ。撮影班と共に幾度とイスタンブルを訪れ土地調査を行なったアフレック氏の映画では、イランの街並みに似ているとして、ベイオール地区、ファーティフ地区、エミノニュ地区の歴史区画が採用されている。
◆白い照明にご不満
撮影でグランドバザール、ブルーモスク、スレイマニエモスクといった歴史的、宗教的な場所を利用したアフレック氏だが、アヤソフィア宮殿内でもいくつかのシーンを撮影した。ハベルトゥルク紙によると、アヤソフィアでの撮影準備を進めていたアフレック氏と撮影班は、中央のドームに吊るされた巨大シャンデリアのLED照明の白い光を気に入らなかった。
アフレック氏と撮影班は、白い照明は美しく見えず、強い白の照明はアヤソフィアの雰囲気にそぐわないと指摘し、博物館側にシャンデリアの電球を取り替えるように要求した。博物館側はこれを協議し、電球を取り替えることを許可した。
◆2000個の電球が取り替えられた
これにより、アヤソフィアの主殿を照らす150個近い電球がついた中央部の巨大シャンデリアと、一つにつき48個の電球がついたシャンデリア30個、合わせて2000個ものLED電球が7.5ワットの細い黄色電球に取り替えられた。取り替えられた電球の費用は映画製作費から支払われた。
シャンデリアは長年に渡りメンテナンスがされておらず古くなっていたため、電気システムと照明システムの修復作業の際に新しくされた。その際シャンデリアに取り付けられた白いLED照明に関して、博物館来訪者や博物館側は時々不満を口にしていたという。
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( 翻訳者:松永拓人 )
( 記事ID:25448 )