インターネット・ユーザらが訪れるサイトのなかには、見たところ猥褻ではなく、「フィルタリング破り」がなくとも閲覧できるものすらある。しかしそこは、ユーザらを「狩猟」し、長時間の会話を通じて、議論を反倫理的で低俗な方向へと誘導するための仮想の「チャットルーム」なのである。
福祉庁社会問題予防局長のアグタール氏は、インターネットの利用に関する正しい文化が欠けていることがこの問題のもっとも根源的な原因であるとの認識を示し、次のように述べた。「今やインターネットでは、親の監視から離れた非現実的関係が形成されている。こうした関係はときに、
不幸な結婚を生み、社会関係に混乱をもたらしている」。
〔‥‥〕
■ シンデレラ・ストーリー系のアニメに注意
アグタール氏は発言の別の箇所で、個人の生活に携帯電話がもたらす悪影響について、「携帯電話の負の影響として、社会的相互関係の減衰、価値観の動揺、サイバー犯罪の出現、
ブルートゥースの有害な利用、猥褻な内容の
ショートメール〔の蔓延〕、青少年の無規律な行動や交友づくりなどが挙げられる」と指摘する。
アグタール氏が警告する危険なツールは、インターネットや衛星放送、携帯電話にとどまらない。同氏の慧眼によると、我々の生活を取り囲んでいる多くのものには、潜在的な危険性があるという。
同氏は市場で流通しているアニメについても警告を発している。「こうしたアニメが描き出す〔人間〕関係は、幼少時から友達作り〔のテクニック〕について教える内容となっている。こうした内容は、〔学校〕教育制度や生活上の智恵の習得を通して〔子供の頭から〕取り除くことはできず、不幸な結果をもたらすのである」。
同氏の考えでは、シンデレラ風の空想世界は、子供たちを現実の生活から遠ざけているという。同氏は次のように強調している。「現在〔バービー人形に対抗するために作られた国産人形の〕『ダーラー』と『サーラー』などのおもちゃの市場価格は4~5万トマーン〔約2,500円~3,100円〕だ。他方、〔同じような値段で売られているバービー人形などの〕その他の人形の方は、不適切な格好をしている」。
■ 悪魔を崇拝しているのは誰か?
この会議ではまた、
スピリチュアル系の新興集団についても話がおよんだ。
アグタール氏は「大きな州では、オーシャン〔※インド出身の神秘家
オショウの誤植か?〕やインドのスピリチュアリズム、アメリカのスピリチュアリズム、悪魔崇拝などを広めるような本が販売されている」と指摘、さらに一部の州では伝統的な悪魔崇拝がまだみられるという事実を明かしつつ、「新たな形態の悪魔崇拝が、『666』などのマークや特殊なペンダントの姿を取って、子供たちや青少年の前に現れるようになっている」と述べている。
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( 翻訳者:8406055 )
( 記事ID:25476 )