■アル=アサド大統領、ロシアの外相と会談し安保理でのロシアの立場に謝意を表明。アル=アサド大統領:シリアは政府・野党・無所属の者が参加する対話を行う決意である。
2012年2月8日水曜 『アル=ワタン』
【ズィヤード・ハイダル】
バッシャール・アル=アサド大統領、シリア指導部が野党や無所属の者が参加する国民対話を成功させる決意であると強調。シリアは同国の安定を支援するあらゆる方面と協力する用意があると表明。
昨日(7日)、アル=アサド大統領はロシアのセルゲイ・ラブロフ外相と会談し、安保理でのロシアの立場に謝意を表明した。これは、両国の代表間の2時間30分の会合とワーキング・ディナーでのことである。
シリアの高官は本紙に対し、双方の会合の雰囲気は「非常に良好かつ満足のゆくものだった」と述べた上で、「通常のシリア・ロシア間の会合の雰囲気と異なるものではない。」と指摘した。また、同高官は「シリアの指導部は、ロシア政府が対シリア政策を手法を変えることなく堅持することを改めて感じた。」と述べた。同筋は、「会合は政治問題とシリア危機の進展、とりわけロシアと中国が去る土曜(4日)に安保理で拒否権を行使した後の進展に集中した。」と述べた。
拡大会合には、ファールーク・アッ=シャルア副大統領、ワリード・ムアッリム外相、ブサイナ・シャアバーン大統領顧問ファイサル・アル=ミクダード副外相、アブドゥルファッターフ・ウムーラ外務次官(ヨーロッパ担当)、総合治安局長のアリー・マムルーク少将が出席した。ロシア側からはラブロフ外相の他、対外情報局のミハエル・ブラードコフ局長、ウラジミール・ジマコフ副局長、ミハエル・ボグダーノフ中東特使、ロシア外務省のセルゲイ・フィルシニン中東・北アフリカ局長、アズマトッラー・クルムハンマドフ駐シリア大使が出席した。
ラブロフ外相は会合後の記者会見で、全ての当事者が暴力を停止するよう呼びかけ、シリア情勢に外部から干渉しないことの必要性、当事者の国民対話の促進というロシアの立場を強調した。同外相は、ロシアは反体制派に影響力を持つ諸国と共に、反体制派を国民対話に参加させる上で役割を果たすであろうと指摘した。また、同外相はシリアの指導部に諸改革を急ぐよう改めて促し、アル=アサド大統領が憲法改正国民投票と、それに続く人民議会選挙の日程発表に向かっていると述べた。また、同外相は「ロシアとシリアの双方は、(アラブ連盟の)監視団の行動継続と増員が必要である点で一致した。」と述べた。
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( 翻訳者:高岡豊 )
( 記事ID:25478 )