読み書きもできない占い師の女、自分の年若い子どもに「処方箋」を書かせていたことが判明
イラン人として身元を偽り、占いによって女性たちに詐欺行為を働いていたアフガン人の女が、〔テヘラン州南部に位置する〕ヴァラーミーン県ピーシュヴァー市刑事警察により逮捕された。
ジャーメ・ジャム紙によると、数日前、ある女性が占い師の女を詐欺の容疑で、テヘラン州ヴァラーミーン県ピーシュヴァー市警察に訴えた。
訴えを起こした女性は警察に、以下のように述べた。
数ヶ月前から私は主人と喧嘩をするようになり、一緒に暮らし続けようという気がもはや起きなくなってしまいました。暫く前、私の友人の一人が我が家に訪ねてきました。彼女は、私たちの生活状況や主人とのいざこざについて知ると、占い師の女性に相談して助けてもらってはどうかと提案してきました。
女性は次のように付け加えた。
数日後、私はピーシュヴァー市にある占い師の女の家を訪ねました。その女は私の両手と両目をじっと見た後、『お前の人生には2つの呪文がかけられている』と言ってきました。もしこれらの呪いを取り除かなければ、私の人生の問題はさらに多くなり、夫から離婚を言い渡されるだろう、というのです。
女性はさらに、次のように述べた。
占い師の女はまず、一枚の御札を売りつけてきました。そして、それを水に溶かして家の四隅に撒き、更に、少量を私と主人が服用するように求めました。私はこれを一週間、繰り返しました。しかし、効果はありませんでした。
■ 占い師の処方、効き目なし
訴えを起こした女性は、占い師の女の詐欺行為について、「その後占い師の女と連絡を取ると、その女はあと4回相談に出向き、別の御札を買って、それらをお墓や中庭に埋めたり、ヘンルーダとともに燃やすよう、言ってきました」と述べ、さらに続けて「占い師の女と話した後、さらに数回彼女を訪ね、その度に4万~100万トマーン〔約2500円〜62万5千円〕を彼女に支払いました。〔‥‥〕」と付け加えた。
女性はさらに、次のように指摘した。
占い師の女と助手(若い娘)が言った通りのことをすべて、1ヶ月間やってみましたが、効果はありませんでした。再度彼女の家を訪ねると、彼女は行方不明になっていました。近所の人たちによると、彼女は旅行に出かけたとのことでした。ちょうどその日、他の女性や娘たちも占い師の女の家の前につめかけ、占いを口実に詐欺を働いたとして、女を告発している様子を目撃しました。そこで初めて、私もその女の罠に掛かっていたことに気が付いたのです。
この訴えを受け、占い師の女の逮捕に向けた捜査が始まった。すると、他の女性数名も警察署を訪れ、同様の訴えを起こした。こうして捜査員が占い師の女の自宅に行き、近所の人々を取り調べたところ、毎日数十人の女性や娘たちが占い師の女の家を行き来していたことが判明した。
■ 占い師の女の逮捕
こうしたことが判明し、捜査官らが現場に張り込んでいると、2日前、占い師の女が自宅に入ろうとしているところを発見、逮捕した。
占い師の女の家を家宅捜索したところ、占いの各種処方箋や占いの本、護符、パスポート、錠及び鍵を発見し、押収した。
■ アフガン人の女、イラン人として生活
占い師の女を刑事警察に連行して取り調べを行ったところ、この女がアフガニスタン国籍で、ある偽造商の男の助けで、自身と夫のためにイラン人としての身分証を購入していたことが判明した。彼らの子どもたちも、自分たちのことをイラン人であると思い込んでいたという。
アフガン人の女占い師は自身の詐欺行為について、次のように述べた。
女性や若い娘たちは、金銭的な問題の解決、開運、夫の麻薬中毒の治療、不妊、夫の性格改善、及び適当な職の確保などのために、我が家を訪ねてきていました。私は、問題が解決しないのは霊やジン(妖精・魔物)が家に出入りし、生活に呪文がかけられているせいだ、などと嘘をついていました。
女はさらに、「私は読み書きができないので、私の若い娘に、私の言うことを紙に書き、相談客に渡すよう言い聞かせていました。娘は私の言ったことを彼女たちに繰り返しました。幸運の処方箋の購入に興味をもたせるためでした」と続けた。
占い師の女はさらに「この策略によって、日毎に相談客は増えました。彼女たちは、幸運の処方箋に効き目はないということも知らずに、人生にかけられた呪いを破り問題を解決するために、ときに何十回も私のもとに相談に来ることさえありました」とも供述している。
〔‥‥〕
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( 翻訳者:8408172 )
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