エジプト:有名俳優が新憲法の芸術への影響を懸念
2012年02月07日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ウマル・アッ=シャリーフは、エジプトでイスラーム憲法を制定した場合の、エジプト人女優の肌の露出について懸念する
2012年02月07日『クドゥス・アラビー』
【カイロ】
世界的スターのウマル・アッ=シャリーフは、「現在制定中の新憲法には、方法論としてイスラームのシャリーアが取り入れられるかもしれず、新憲法が施行された場合の、エジプトの女優の肌の露出について懸念している」と言明した。「もし憲法に『芸術がイスラームのシャリーアに矛盾しないという条件で』という文言があれば、創作の自由に影響するかもしれない」と発言した。
アッ=シャリーフは、「MBCネット」のサイトでの発言で、「この玉虫色の文言は、私をエジプト芸術の現在と未来について余り安心できないようにするかもしれない。いつの日か、エジプトの芸術がイランの芸術のように変質してしまうかもしれない。イランの芸術においては、「演技中』に髪を露わにしたというだけで鞭打ちに処された。
一方、アッ=シャリーフは、「自分を大きく重大な役に推薦した数十の映画を最近断って」、2つの世界的映画「港の呼び声」「砂漠の横断」に復帰することと、その映画は今月中に撮影が決定していることを認めた。
アッ=シャリーフは、殺到した多くのオファーの秘密は、彼が「未だに求められる世界的スターであり、現在同じ年代のスター達が減っており、数十の重大な映画がそのようなスターの出演を求めている」から、と付け加えた。また、世界的映画は「政府の馬のようには扱わない。エジプトでは、スターが有名になると彼らは銃撃される」と述べた。
アッ=シャリーフは、新しい2つの映画の詳細について明かした。「初めの映画はレバノン系でフランス国籍の作家アミーン・マアルーフの『港の呼び声』という小説だ。映画では、世界的な美女であるレイチェル・ワイズのヒロインと共演する。映画の制作はアメリカで、私の役はパリで撮影が行われる。」
「映画『港の呼び声』は、私が主役としてオファーされ、(主役の)青年期の役は若い役者に割り当てられるだろう。映画は私が演じる現在の場面で始まり、回想の場面では若い役者だ。そして終わりまでの残りの物語を締めくくるべく私が戻ってくる。」と述べた。
「メキシコ国籍の億万長者のプロデューサーのカルロス・サリームは、世界の大富豪の一人であり、私が気に入る映画を作ることを決めた。なぜなら私が彼のお気に入りのスターであり、映画に必要な予算条件の用意ができていると思っているからだ。」と強調した。
これに関連して、アッ=シャリーフは「『砂漠の横断』はイギリス映画で、監督兼プロデューサーのモヒー・カンドゥールはパキスタン系でイギリス国籍だ。」と話し、「私の役の撮影は、オランダのアムステルダムで行われる」と述べた。
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( 翻訳者:石川貴子 )
( 記事ID:25496 )