特捜検察は、KCK捜査の中で国家諜報機構(MİT)事務次官のハーカン・フィダン氏、元事務次官のエムレ・タネル氏、元事務次官補のアフェト・ ギュネシュ氏と2人の国家諜報機構関係者を事情聴取に呼び出した。国家謀反機構(MİT)関係者らが事情聴取に呼び出されたことでアンカラでも活発な動きがおこった。アブドゥッラー・ギュル大統領の呼びかけで、国家諜報機構事務次官のハーカン・フィダン氏は大統領府に行った一方、国家諜報機構は、検察に異議を申し立てた。同じころ、エルドアン首相も法務大臣のエルギン氏とオゼル参謀総長と会見した。
ギュル大統領と国家諜報機構事務次官のフィダン氏による大統領府での会見は役1時間半におよんだ。
■国家諜報機構(MİT)から異議
KCK捜査の中で、MİT事務次官のハーカン・フィダン氏、元事務次官のエムレ・タネル氏と元事務次官補のアフェト・ギュネシュ氏が事情聴取に呼ばれた後、MİTは検察に文書を送った。
その中では、MİT事務次官の事情聴取に触れ、「職務違反が問題となっています。法律によると、職務違反に関する件で事情聴取をするには首相府から許可を得なければならない」と記されている。事情聴取のために、許可がとられなかったと書かれ、事情聴取に関しイスタンブル共和国検察が権限をもっていないとされている。また、アンカラで事情聴取があり、関係書類がアンカラ共和国検察に送られるよう要請されている。
イスタンブル共和国検察はMİTの異議申し立てや要求を調査し始めた。
■アンカラでの捜査は共和人民党(CHP)が原因
MİTがアンカラに書類を送るよう要求した捜査は、オスロでの折衝に関してアンカラ共和国検察に共和人民党(CHP)が調査を依頼すること始められたものであることがわかった。
■セチェンも声明
イスタンブル共和国特捜検察のフィクレト・セチェン検事長補は、この件にして回答をおこない、MİTからある文書が送られ、そこで職権の点で異議が申し立てられているということを述べた。
■首相府での動き
アンカラでの動きは大統領府のほか、首相府でもおきた。まず、法務大臣のスドゥッラー・エルギン氏は首相府でエルドアン首相と会った、その後ネジメト・オゼル参謀総長が週定例会議でエルドアンと会談した。
エルドアン首相は、また週定例会議として本日午後5時半に大統領府でギュル大統領と面会する。
■大統領府からの声明
アブドゥッラー・ギュル大統領が、MİT事務次官のハーカン・フィンダン氏、元事務次官のエムレ・タネル氏、元事務次官補のアフェト・ギュネシュ氏がKCK捜査で事情聴取に呼ばれた動きを注視していると伝えられた。
大統領府は、ギュル大統領がハカン・フィダンMİT事務次官と行った週定例会議が事前に計画されていたと述べた。ギュル大統領は、「国家の日」と位置づけられる毎週木曜日に、定期的に首相、参謀総長、MİT事務次官と会っているとされた。
ギュル大統領がフィジャン氏、タネル氏、ギュネシュ氏が事情聴取に呼ばれたのをメディアを通じて知ったということで、最新の事態が議題になったと伝えられた。ギュル大統領は動きを注視しているとされている。
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( 翻訳者:畔上曜子 )
( 記事ID:25505 )