国連、ハンストを続けるハディル・アドナーン囚人問題の解決をイスラエルに要求
2012年02月12日付 al-Hayat 紙

■国連、イスラエルにハディル・アドナーン囚人問題解決を要求

2012年2月12日『アル=ハヤート』 

【ガザ:本紙】

中東和平プロセス特別調整官でパレスチナ自治区担当国連事務総長特別代理であるロバート・セリーはイスラエル政府に対し、イスラーム聖戦運動指導者ハディル・アドナーン囚人問題に関する早期解決策を見出し、法的および国際的にイスラエルが果たすべき義務の範囲内で同氏の健康を維持するよう要求した。

セリー氏は昨日(11日)の記者発表で、去年12月17日に逮捕されて行政拘束[=予防拘禁]されて以来、アドゥナーンが行っている無期限ハンガーストライキによって、彼の健康状態が悪化していることを「深刻な懸念」をもって見ていると述べた。またセリー氏は、パレスチナ囚人問題について潘基文国連事務総長が、ヨルダン川西岸の収監者問題担当大臣であるイーサー・カラーキウと話し合ったと述べた。

セリー氏によれば、パレスチナ自治区担当の国連事務総長特別代理事務所UNSCO(United Nations Special Coordinator Office)は囚人問題、特に、囚人の諸権利を完全に保証しつつ「例外的ケース」でのみ適応されるべき行政拘禁の問題に関して、イスラエル当局側と話し合いを続けているという。

一方、カラーキウ大臣は昨日(11日)朝のラジオインタビューで、アドナーンは「ハンガーストライキを継続し、液体や塩の摂取も拒否している状況で、大変危険な段階に突入した」と述べ、さらに「彼はハンガーストライキの継続を決意している」と述べた。また、先週、健康状態が急変した後に移送されたイスラエルの病院でアドナーンが語ったとされる、「私は虚無主義へと向かっているわけではありません。私は自身の尊厳と民衆の尊厳を守っているに他ならないのです」という発言を伝えた。

同大臣によれば、アドナーンを担当する弁護士は、「体重が激減し、黄色い物を嘔吐し、立ち上がることもできない」として、彼の健康悪化に警告を発し、「パレスチナからの正式な要請を受けて、エジプトがアドナーンの釈放と救命のためにイスラエル占領政府への介入を試みているほか、国際社会およびアラブ諸国の様々な方面と連絡協議が行われている」と述べた。

他方、「人民抵抗委員会」広報担当者、通称アブー・ムジャーヒドは、「アドナーンがシオニズムの傲慢に対して突入している戦いはすべての自由な人々の戦いである。我々の若者を恣意的な行政拘禁を通じて殺そうとしているシオニズムの牢番の意思に勝利するまで彼を支えることが、全ての人々に求められている」と述べた。そして同氏は昨日(11日)の声明で、「自分の体をかけてアドナーンが突入しているこの高貴な戦いが、残念な沈黙とおずおずとした支援」しか得られていない事への違和感を表明し、「パレスチナ、アラブ、イスラーム、国際レベルでの、広範な支援キャンペーン」を要求した。

(後略)

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( 翻訳者:渡辺亜実 )
( 記事ID:25520 )