■ダマスカス大学では、263人が一時雇用承認の救済を待っている。
■同大の学生たちは教科書の価格の高さに不満をもらす。
■同大学長、本紙に語る「我々は中央財政監察機関と社会・労働省の間に挟まれ、責任を負えない。」
2012年02月14日『アル=ワタン』
【本紙:ムハンマド・マナール】
ダマスカス大学のアーミル・マールディーニー学長は、「同大学の一時雇用の労働者たちの承認が遅れていることに対し責任は負えない。」と述べた。同学長は、大学は法令の条項を適用しており、諸般の要望を中央財政監督機関に送ったと述べた。
本紙との会見の中で、同学長は、「現在、承認を待つ労働者の数は263人に上る。」と語った。また、同学長は、大学は中東財政監督機関に承認の遅れの原因説明を求める書簡を通じて陳情したと明らかにした。上述の機関による回答は、職員の任用方法について社会・労働省が公表するまで、雇用承認を拒否するとのものだった。
また、同学長は、現在の論争は[労働基本法の]146・147条が焦点となっていると述べた。146条は緊急事態には各々の組織が一時雇用者を任用する権利があると規定している。マールディーニー学長は、ダマスカス大学は、常に労働者を必要としているとして、この条項に該当すると話した。147条は各政府系機関には競争や試験を実施するという条件の中で一時雇用労働者を任用する権利があると規定している。同大学の現在の労働者たちは、その殆どが労働基本法の146条に基づき、試験や競争を経ずに任用された。
同学長は更に、「大学は社会・労働省に対し文書を送った。その文書は大学の労働者は常時労働基本法147条の適応除外となるとの首相通達に基づくものである。それは、継続的に労働者を大学が必要としていることに鑑みてのことである。同学長は、試験や競争の実施について、欠員を調べ、多数の求職者たちにその告知をしてから、中央機関による承認がなされるまでに、半年以上の長い時間がかかると指摘した。
同学長は、大学は社会・労働省の返答を待っていると話した。そのことは、大学のニーズに鑑みて、可能な限り迅速に解決されなければならないと述べた。
一方、ダマスカス大学の学生たちの中には、本紙に不満を伝える者もいた。彼らは教科書の値下げを求めている。彼らは「教科書は非常に高価だ。」と話した。
法学部のある学生によると、彼は教科書を買うことができなかったので、教科書の内容を全て含んでいるわけではない授業に頼っているという。彼は教科書の価格が500シリアポンドにまで達するかもしれない指摘している。
また、教育学部の別の学生は、大学は学生が教科書を購入する便宜を図らなくてはならないと考えている。この学生は、狂ったかのような価格高騰の結果、学生は一部の教科書を買うことができないとみなしている。
更にその学生は、「自分は、教科書を持っていないせいでカンニングに逃げている学生を多数知っている。これは、大学における危険な現象である。」と付け加えた。
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( 翻訳者:松尾愛 )
( 記事ID:25546 )