アンタリヤ広域市によって建てられたドアン・フズラン図書館で開館記念式典が行われた。
世間の関心を集めた開館記念式典に参加したヒュッリイェト紙の出版顧問で、作家でもあるドアン・フズラン氏は、「私の図書館とは言いません、本に魅了された全ての愛書家達を歓迎致します。皆様方がここで良い読書をされることを願っております」と挨拶した。
アンタリヤ広域市によって、アタテュルク文化公園内900平方メートルの敷地に建設され、そして全てをヒュッリイェト紙の出版顧問で作家のドアン・フズラン氏によって寄贈された蔵書2万冊を誇る「ドアン・フズラン図書館」で、開館記念式典が行われた。
式典には、アンタリヤ県知事のアフメト・アルトゥパルマク氏、アンタリヤ広域市長で共和人民党(CHP)所属のムスタファ・アカイドゥン氏、アンタリヤ商工会議所会頭のチェティン・オスマン・ブダク氏、コンヤアルトゥ区長でCHP所属のムヒッティン・ボジェキ氏、アンタリヤ県議会議長のジャヴィト・アル氏をはじめとする県議会議員達、アンタリヤの愛書家達、そして今年初めて開催されたトルコイベントセンター(TÜYAP)のアンタリヤ・ブックフェアのために、この街に滞在している数多くの作家が参加した。アンタリヤ在住の新聞記者で、作家、画家でもあるフィクレト・オトヤム氏と妻のフィリズ・オトヤム氏も式典でフズラン氏の側にいた。
寒空にもかかわらず、多くの関心を集めた式典で挨拶を述べたヒュッリイェト紙の出版顧問で作家のフズラン氏は、自身の名を冠した図書館の建設に尽力した全員に感謝した。フズラン氏は、「私の図書館とは言いません、本に魅力された全ての愛書家達を歓迎致します。皆様方がここで良い読書をされることを願っております」と語った。
■ 文学界の大統領
アンタリヤ広域市長のアカイドゥン氏は、「文学界の大統領」とドアン・フズラン氏を紹介し、謝辞を述べた。アカイドゥン広域市長は、ドアン・フズラン図書館が、900平方メートルの敷地に約2万冊の蔵書で開館したことを明らかにし、短期間の内に蔵書の数を5万冊、6万5千冊に増やすことを目標にしていると述べた。さらにアカイドゥン市長は、ドアン・フズラン図書館はアンタリヤ文化センターやサクプ・サバンジュ・ジャム・ピラミッド議会展示センターを敷地内にもつアタテュルク文化公園にあり、開館時刻は毎日9時30分から18時30分になる予定であると語り、「我々が行ったとてもささやかな仕事ですが、このような図書館はアンタリヤで初めてでであり、我々の人類への投資の中で最も重要なものであると考えています」と話した。またアカイドゥン広域市長はスピーチの後でフズラン氏に、アンタリヤを表す陶器作品を贈呈した。
■ ドアン・フズランの名はアンタリヤで不滅
文化観光省の図書館・出版物総局長であるオヌル・ビルゲ・クラ氏も、「文学界のシンボル」であるとドアン・フズラン氏を紹介し、彼の名はアンタリヤにおいて不滅であると語った。ドアン・フズラン図書館は後世に残る施設であり、また図書館を開設するという点でも、非常に魅力的であると述べたクラ局長は、この図書館がこの点からも模範となるであろうと述べた。
■ 戦争において、最初の標的は図書館
アンタリヤ県のアフメト・アルトゥパルマク知事は、ドアン・フズラン図書館の開館は大変特別なことであると述べ、アンタリヤ広域市だけではなく、全ての自治体や県知事府が図書館を開設することが必要であるとし、「アンタリヤ県として様々なテーマの図書館を開設する予定です。我々はその準備を続けています」と話した。世界で起こっているあらゆる戦争において、最初に標的となるのは図書館であると述べるアルトゥパルマク知事は、「何故なら、図書館はその地域で暮らす民族の足跡をきざみ、その美意識を、その建築様式を形作る礎石だからです。この最初の礎石をこの地に置くことに力を尽くされた皆様に感謝致します」と話した。
各スピーチの後、ドアン氏と同伴者達は、ドアン・フズラン図書館の開館のテープカットを行った。式典後、ドアン氏は自身の名を冠した図書館の本棚を見て回り、周りの人たちと談笑した。
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( 翻訳者:濱田裕樹 )
( 記事ID:25591 )