CHPにおけるデニズ・バイカルの痕跡、一掃
2012年02月26日付 Hurriyet 紙

共和人民党(CHP)の党大会にはもう慣れた。
演説が行われ、投票が行われ・・・
何度も規則が変更される。
では、今日行われた最新の党大会の核は何だったのだろうか。何が起こったのか。
結果は以下の通りだ。
ケマル・クルチダルオール党首は共和人民党におけるオンデル・サヴやデニズ・バイカル元党首の痕跡をもはや完全に消したのだ。
バイカル元党首と近いことで知られるイサ・ギョク議員が演説を許されなかったことはこの最も明確な例だ。
同様に、ギョク議員が無理やり会議場から追い出されたことは、バイカル元党首が党大会に参加しなかった理由を最も良く示している。
もし、バイカル元党首が会場にきたら、会場の人々はシュプレヒコールを叫び、一昨年まで党首を批判していたに違いない。

■「招集した者が議事を決める・・・」

反対者たちが会議場から消されること、ある意味では党から消されることの「法的な」理由を、党大会の運営委員長を務めたアドナン・ケスキン氏が明かした。
反対者たちの演説したいという要求や、このことをしばしば演説台の前で押し合いになりながも主張することに対し、ケスキン氏は「党大会の議事日程は招集した者によって決められる。我々は定期党大会を招集した党首が作った議事日程に従う」と述べ、断った。
もともと共和人民党がなぜ2日連続で立て続けに定期党大会を行ったかの秘密もここにある:
「議事日程を決めること。」
今日の党大会の招集はクルチダルオール党首が行い、議事日程も彼が決めた。明日行われる党大会は反対者たちが集めた署名により招集される。もちろん反対者たちが今日の党大会でうまくやれなかったことを考慮に入れると、明日の党大会が開かれない可能性も大きい。
実際、今日の総会では「明日も党大会を招集し、開き、(何事もなく)終わらせましょう」という空気が支配的だった。

■イノニュを擁護し、アタテュルクに何度も言及した

そして、ケマル・クルチダルオール党首の演説:
クルチダルオール党首の演説では、近頃特に公正発展党のスポークスマンによって批判されているイスメト・イノニュに対しても何度も言及した。
イノニュの時代、トルコが戦争に参加せずに済み、外国勢力に助けを求めなかったこと、それにもかかわらず国庫にはお金があったことを例を挙げて説明した。そして「これこそが共和人民党なのだ」と述べた。
アタテュルクについては、演説の中で最も力説した部分の一つだった。
「共和人民党員であることはムスタファ・ケマルになるということだ・・・。」
演説では民主主義と公正が強調された。レジェプ・タイイプ・エルドアン首相に対して以前行った「私は古いシャツを脱ぎ捨て、民主主義のシャツを着た」との発言にクルチダルオール党首は責任を負っていたのだ。「民主主義は国家が装うものではない。民主主義は国家の精神である。我々はこのことを理解しなけれ ばならない・・・。」
首相に対して述べたもっとも厳しい言葉は「エルドアン首相は問題を解決する人間ではない。彼自身が問題そのものだからだ」だった。

■デニズ・ゲズミシュへの言葉・・・

演説でもう一つ興味深かった点は、クルチダルオール党首がデニズ・ゲズミシュとその改革主義者仲間について言及した点だ。「彼らは物欲に走らなかった。この国のために命をかけた」と述べ、ゲズミシュとその他の仲間たちに言及した。

■民主党(DP)を批判し、女性に呼びかけた

クルチダルオール党首の演説で、名前は挙げずに行った民主党時代の批判も、党の歴史で初めて行ったことの一つとなった。共和人民党の党首は今日まで常に民主党を公に批判する事を避けてきたが、公正発展党はいつもイノニュ時代を名指しで批判してきた。(クルチダルオールの)党大会での演説が名前を挙げない民主党批判から始まったことはクルチダルオール党首も今後この時代についての議論を始める可能性を示しているかのようだった。
女性に向けたコメントも重要だった。クルチダルオール党首は「服装がどうであれ」全ての女性を共和人民党に招いたのだ。

■「記者は4つに分かれる・・・」

クルチダルオール党首が党大会の会議場で記者たちの方を見つめ「記者は次のカテゴリーに分かれる」と言ってそのカテゴリーを挙げ始めた瞬間は我々記者たちにとって面白かった。
さて、共和人民党の党首は記者たちをどのようなカテゴリーに分けたのか。
1.刑務所にいる記者
2.今後刑務所に入る記者
3.仕事を辞めた記者
4.本心を記事にすれば仕事ができなくなる記者

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( 翻訳者:南澤沙織 )
( 記事ID:25685 )