バイデミル・ディヤルバクル市長、クルド語を忘れさせる教育は「圧制」
2012年02月22日付 Radikal 紙
バイデミル・ディヤルバクル市長の発言:私の子供たちは学校へ行き始めてから私とクルド語で話さなくなった。私がクルド語で質問すると、彼らはトルコ語で答える。彼らはトルコ語で質問し、私はクルド語で答える。はっきりと言おう。これは圧政だ。
オスマン・バイデミル・ディヤルバクル広域市長は、自身が会長を務める南東アナトリア自治連合(GABB)が用意した憲法草案について説明した。この草案ではトルコが6もしくは7地域に分けられており、「トルコ語は国の公用語であり続ける。そして例えばクルド自治州議会はトルコ語の他に現地でよく使われているクルド語、アラビア語、シリア語をも公用語と定める。そして憲法が地方議会と中央議会を繋ぐ役目を果たすものとなる」と述べた。
バイデミル市長は、自身の2人の子供とは彼らが生まれた時からクルド語で話していたが、学校や保育所に通い始めてからはトルコ語で話していると述べた。さらに「私は20年間をこの問題に費やした。私は自分の子供に自分の言語を伝えられていないのだ。これは圧政だ。警察と検察はこれを知り共感する必要がある。私たちはトルコ人ではない、クルド人だ。自分達の言語とアイデンティティを持ちながら、この国の一部として生きたいのだ」と話した。
オスマン・バイデミル広域市長は、地方放送局ギュンTVの生放送に出演し、自身が会長を務めるGABBが用意し、トルコ大国民議会憲法調整委員会へ提出された憲法草案について説明した。バイデミル広域市長は、全ての民族と独自の文化的アイデンティティを持つ人々が、自身が体制の一部であるという国家への帰属意識を持てるよう、個人、そして集団として憲法に明記されることが必要だと述べた。さらに以下のように続けた。「クルド問題、民主主義問題と私たちがいう問題の本質は、憲法問題だ。憲法改正が行われずして明るい未来は築かれない。トルコの東側にいる当事者として地域に奉仕しようとどれほど願おうと、経済的にどれほど発展しようと、この争いと衝突それ自体が終わらない限り、ただ技術的に尽力しても成功しないだろう。傷を1つふさいでも、次の日には他の大きな傷を負うことになるだろう。クルド問題を解決し、経済的にも社会的にも発展を望むのであれば、新たな社会の姿を目的としてすえるべきだ。」
■「子供たちも私とクルド語で話さない」
オスマン・バイデミル広域市長は、現在40歳であり、2人の子供、ミル・ザンヤルとディヤナが生まれてから今まで、彼らとは一言もトルコ語で話さなかったこと、ずっとクルド語で話していたことを述べた。バイデミル市長は、以下のように続けた。「しかし、子供たちは学校に通うようになってから一言もクルド語を話さなくなった。私がクルド語で質問しても、子供たちはトルコ語で答える。子供たちはトルコ語で質問し、私はクルド語で答える。はっきりと言おう、これは圧制だ。そのうち学校が始まれば「私はトルコ人で、正しく、勤勉です」と言うようになるだろう。私は20年をこの問題に費やしているのに、子供に自分の言葉を伝えられないのだ。これは圧制だ。警察や検察官はこの状況を知り、共感しなければならない。私たちはトルコ人ではなく、クルド人だ。自分達の言語とアイデンティティを持ってこの国の一部として生きていきたい。クルディスタン社会連合の一員、または分離主義者として刑務所に入れられても構わない。今後は刑務所で生きようと、死のうと、何ら変わりはしないのだから。」
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( 翻訳者:榎本 有紗 )
( 記事ID:25693 )