ババジャン副首相トルコの経済成長を自画自賛―G20蔵相会議
2012年02月27日付 Milliyet 紙
アリ・ババジャン副首相は、G-20蔵相・中央銀行総裁会議出席のため訪問中のメキシコで、欧州債務危機について警告を発した。
ババジャン副首相は、G-20蔵相・中央銀行総裁会議のためメキシコ大統領官邸で催されたレセプション及びワーキングランチに参加した。フェリペ・カルデロン墨大統領がスピーチを行ったレセプションに続いて、食事会が催された。その場で、ババジャン副首相は欧州各国に対し債務危機につき警告を発した。同副首相は参加者にトルコ経済を語り、昨年は2010年の経済成長率9%に続き8.5%を記録したと述べた。
メディア非公開で行われた晩餐会で、ババジャン副首相は参加者に向かい、米国経済の力強い経済指標と緊縮財政、ギリシャ財政危機に関する合意、欧州中央銀行及び連邦準備制度(FED)による新たな対策といった素晴らしいニュースについて語った。
■「実行に移すことが重要」
ババジャン副首相は、未だ注意を払うべき点があると強調した上で、「我々は(プログラムを)実行に移すことが重要であると考えている。強力なプログラムの実施は、ギリシャの競争力・市場アクセス力回復に非常に大事なものとなる」と述べた。
この他、ババジャン副首相は、先進経済諸国が財政統合に向け行った努力も肯定的に受けとめていると述べ、次のようにつづけた。
「この財政統合に、明確かつ未来をより予測可能なものとする信頼性のある中期プログラム、そしてこれに中期目標が伴うことを望んでいる。構造改革は世界のバランスを取り戻すための柱となるだろう。これとは別に、保護主義的政策の回避もとても重要である。欧州の銀行がリスク認知率を低下させていることは、非常にデリケートな問題である。銀行は、実体経済へのマネーサプライを減らしてはならない。これはむしろ欧州の監督機関(関係当局)に関わる問題であり、彼ら自身が注視しなければならないと思う」。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:山根卓朗 )
( 記事ID:25696 )