新トルコ・リラ記号、海外の反応
2012年03月01日付 Milliyet 紙
新しいトルコリラの記号(2012年03月01日付Zaman紙の記事より引用)
新しいトルコリラの記号(2012年03月01日付Zaman紙の記事より引用)

ウォールストリートジャーナルは、新らしいトルコリラの記号にはトルコが世界有数の経済大国の一つになるという自負が反映されていると伝えた一方、フィナンシャルタイムズ紙は、アンカラ政府が(トルコの)経済と外交のみならず、トルコリラにも自信を持っていることをあらわしていると評した。

新しいトルコリラの記号が華やかな式典でお披露目されたことは海外のメディアにも伝わった。

アメリカのウォールストリートジャーナルは、「数十年間、トルコリラは信用されていなかったが、「リラのブランド」は近年で経済的な頭角を現してきたと伝えた。さらに、新しい記号にあるTのマークを船の碇になぞらえ、新しい記号が発表され、同時にそれはトルコが世界有数の経済大国の一つになるという強い願望を反映していると報じた。

同紙は、皆が新しい記号を好意的に受け止めているわけではないということを強調し、(例えば)共和人民(CHP)は、新しい記号は首相の名前の頭文字をとってつくられたものだと述べ、銀行が政府から独立した存在であるという点で疑問を呈しているとした。

加えてウォールストリートジャーナルは、トルコ経済においてまだ危機的状況が続いているとし、2011年の成長にもかかわらずリラの価値は下がり、トルコの構造的な不均衡は続いており、急速に上昇する石油価格がエネルギー輸入に非常に依存したトルコ経済にとって新しい脅威を与えていると記した。

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( 翻訳者:畔上曜子 )
( 記事ID:25716 )