Cevdet Askin コラム:エルドアン首相、クルド問題解決に新たな決意
2012年03月09日付 Radikal 紙
エルドアン首相は、クルド問題を解決し、そしてこの問題に最後の最後までまで取り組むと話した。
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、昨日党の県支部長拡大会議で行った開会演説で、クルド問題を解決し、ウルデレ事件を解明すると述べた。アナトリア通信の昨日の報道によると、エルドアン首相は2010年に政府として始めた「国民連帯友愛計画」が2010年9月12日の国民投票そして2011年6月12日の選挙で国民から「承認」を得たと強調した。エルドアン首相は「何が起ころうとアッラーの承認、国民の支持そして祈りにより、この問題を解決し、最後の最後までこの問題に取り組み続けます」と話した。
■事の展開は何を示しているか
エルドアン首相は2011年の選挙のすぐ前、「クルド人問題はない、クルド系の市民の問題があるのだ」と述べ世論を驚かせたが、昨日の演説では「クルド人問題」という言葉を再び使い、注目をひいている。エルドアン首相は、この件に関する今後の取り組みは、国民によって2度「承認」されているため、野党による妨げにより行き詰ることはないと述べた。
エルドアンが健康に関し問題があったとされる時期に、問題の解決に対し、最後まで取り組み続けると言ったことは意味のあることであり、決意のメッセージが込められている。
エルドアン首相の演説は、平和民主党(BDP)とクルド労働者党 (PKK)にとっては恐らく特筆に値すべきことではないだろうが、少なくともクルド人問題という表現に「回帰」したことは重要であるように思われる。不安を抱え待たれる春を前に首相がこの演説を行った以上、解決策が具体的な形で示されなければならない。
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( 翻訳者:畔上曜子 )
( 記事ID:25762 )