エルドアン首相「スィヴァス事件は時効になっていない」―時効対象は5人のみ
2012年03月16日付 Zaman 紙

エルドアン首相は、「スィヴァス裁判は時効になった」という見解に反論した。

エルドアン首相は、裁判所の最新の判決を(新聞が)論評する際に非常に重大な過ちが犯されたと述べ、時効対象は5人のみであるということを指摘した。エルドアン首相は、昨日(15日)この件に関する新聞記者らの質問に答え、「スィヴァス事件は時効になっていません。裁判において死刑が廃止されたため加重終身刑を宣告された33人の者がいます。これ以外にも何十人もが重い懲役刑に処されました。これらはすべて見逃されています、歪められています」と語った。

エルドアン首相は、昨日、自宅のあるスバイエヴレリ地区にあるアクサ・ジャーミーで金曜礼拝を行った。ビュレント・アルンチ副首相がスィヴァス事件で罪を犯した公人らについて捜査開始の可能性があるとの発言をしたことについて、礼拝の出口でエルドアン首相は質問を受けた。首相は、アルンチ副首相の発言は、裁判プロセスについての発言であるということを指摘する一方で、裁判所の最新の判決後、誤った解釈が多くなされていると強調した。

首相は、スィヴァスに行った際、15-19歳の 少女たちが、自分たちの父親は無罪であるのに死刑を宣告されたと言ってしゃくりあげながら大声で泣いていたと述べ、「これらを無視し、一方的に、政治的な報道をすることを、私は正しいと思いません。この種のイデオロギー的アプローチは誤っています。アンカラ裁判所の前でデモをすることで特定のグループやイデオロギーを吹聴することは正しいとは思いません」と語った。

エルドアン首相は5人の時効についてコメントする際、あやまりがあってはならないと強調した。また、事件で33人が加重終身刑を宣告されていると述べ、次のように続けた:「この国でテロ組織革命人民解放党戦線(DHKP/C)、トルコ労働者・農民解放軍(TİKKO)のかなりの人間が時効になりました。それらの人物は今、刑務所の外にいます。皆さん、これは一体何だったのでしょうか; 「ヒズブッラーも時効になりました」が、どうなりましたか?時効で刑務所を出たヒズブッラーは、一部は捕まり、一部は再度刑務所に入り、また一部は今も逃げています。このためヒズブッラーは時効になっていない、この点でも違うのです。スィヴァス事件もこのように見なければなりません。評価する際にあやまりのないようにしましょうと言っているのです。」

<後略>

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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:25821 )