2012年03月18日付 al-Watan紙
■コフィー・アナン特使代表団、19日にシリアへ
2012年03月18日『アル=ワタン』
シリア問題担当特使を務めるコフィー・アナン前国連事務総長代表団の報道官は昨日[17日]、代表団のメンバーが月曜日[19日]にダマスカスに向かう予定であると述べた。
AFPによると、報道官は、代表団のメンバーがジュネーブとニューヨークから同時にシリアの首都に向けて出発する予定だと明らかにした。
アナン特使はジュネーブで金曜日[16日]に、代表団が「我々が求める協議や提案を継続するために今週末に出発する予定だ。この任務が滞りなく果たされることを希望する」と述べた。
これに先立ち代表団報道官は同日、「アナン特使が代表団をダマスカスに派遣することを決めた。これは監視のメカニズムや来る段階の実行プロセスに関する詳細、暴力と虐殺の即時停止を含む幾つかの提案につき話し合うことを目的としている」と語った。
アナン特使は、暴力停止と人道支援の入国許可に関する提案を巡り、シリア政府と話し合うために、国連のチームが今週末にシリアを訪れる予定であると述べた。
一方シリアの外務・移民省は木曜日[15日]、アナン特使が組織した専門チームがシリアを訪問し、同地での任務を巡る幾つかの問題につき話し合うことを歓迎した。同省は声明の中で、シリアはアナン特使が担う任務の成功に向けて努力を行う中で、この訪問を歓迎すると述べた。
また同省は金曜日[16日]に、安保理議長や国連事務総長、国連人権理事会議長、国連人権高等弁務官に対し、最近シリアのヒムス県やその他の県でテロ集団が行った犯罪について、同内容の2通の書簡を送った。
同省はこの2通の書簡のなかで、シリア政府が国民の保護やテロ犯罪者の非武装化、この犯罪者を懲罰するという義務を果たしていると強調した。さらにシリアがアナン特使との協力によって、また昨年3月以降に様々な分野で始まった民主的な取り組みをいっそう進めることで、現在の危機に対し政治的解決策を見出すべく尽力していると述べた。
シリアのバッシャール・アル=アサド大統領は、先週土曜日[17日]にアナン特使と会談し、一年間前からシリアで起きている危機に対して、「解決策を見出すためのあらゆる真摯な努力を成功させる用意がある」と強調した。また同時に、武装したテロ集団が存在する状況下ではいかなる政治プロセスも「成功しえない」と断言した。
一方アナン特使は、自身の活動が中立的で独立したものであることを強調し、「シリアの内政問題に対する外国の介入を拒否する。また問題の平和的な解決を信じている」と述べた。
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( 翻訳者:松尾愛 )
( 記事ID:25835 )