国会でBDP議員とAKP議員、今日も喧嘩―花瓶飛ぶ
2012年03月14日付 Milliyet 紙


平和民主党(BDP)ムシュ選出スル・サクク国会議員と公正発展党(AKP)ビトリス選出ヴァヒト・キレル国会議員との間でトルコ大国民議会演壇で起こった喧嘩は、本会議へも影響を与えた。サクク議員が、ビトリスへ雪害被害のため行われた援助の分配に知事が介入し、AKPが優勢な自治体へ送ったとして非難した。一方でキレル議員はサクク議員へ「あなたはまだ山にいるつもりなのでしょう、おそらく」と言って反論した。

[訳者注:山にいる人とはPKKゲリラを指す。]

トルコ大国民議会議長代理のギュルダル・ムムジュが議事を進めた審議では、採決に足る人数が審議入りしていなかったため休憩が入れられた。その後、レジェプ・アクダー保健相は、3月14日の医療の日のために短い発言をおこない、国会議員達へ彼らの発言と配慮に関して感謝を述べた。

アクダー保健相は政府として人々を優先する奉仕(という考え方)に配慮しているとし、「もちろんこの際には医療機関に従事する人々をも考慮しているし、配慮している。首相や政府が特にそうした場所で働く人々を重視していることも周知のことです」と続けた。

「私は特にトルコ国民の面前で、人々への奉仕を理由に医療機関に勤めている人々全てに非常に感謝している。トルコで以前医療の満足指数が25%だっ た一方、今日では76%に達した。皆さんに神の祝福を。ありがとう。医療機関に従事する人々の本質的な権利を発展させる取り組みを続けていきます。」

■国会での喧嘩

この間言葉を述べたアイシェヌル・バフチェカプルAKP会派代表代理は、演壇でBDPの2人の国会議員がビトリス選出バヒト・キレル議員に暴力を用いたと主張した。バフチェカプル代表代理は、「暴力に反対する政党としてこれを非難する」と述べた。

これに反対するBDPムシュ選出国会議員スル・サクク氏はこの発言を受けて以下のように説明した。

「誰が暴力を行使しているのか明白です。同胞達は深刻な災害を経験しているのだ。どこを見ても雪の下なのです。我々も国会議員を招き、問題を説明したいと望んだのです。知事を党の県代表のように働かせたのはこの国会議員なのです。4万4千人に5000億リラが寄付されました。7万規模の郡には何もしませんでした。差別がおこなわれています。AKP関係の自治体にのみ援助を送ることは、 人々に奉仕し、正しい振る舞いといえましょうか。」

サクク議員の発言を受けて反論したキレル議員は、サクク議員がキレル議員と話し合うために演壇へ招いたこと、常識の範囲内で話し会おうと考えていたと述べ た。さらに「彼らの発言は全く事実に反していますし、事実無根ですし、言いがかりです」と述べた。キレル議員は、この発言を受けて立ちあがりAKP側へ歩み寄ったサクク議員へ叫び、「ここは山(ゲリラの活動地)ではありません。自分が今でも山にいると思っているのですか。我々はあなたの圧力に怯えるような人間ではない。言ったことが正しいとしても、花瓶を投げることや、暴力を振るうことがふさわしい対応ではないでしょう」と述べた。

トルコ大国民会議ムムジュ議長代理は、対立の緊張が高まったために、「議員諸君、ここは議会であり、つまりここは話し合う場所である。席について下さい。討論する場所なのですよ。ここは暴力や暴行を用いない場所です。この問題を相互に話し合いながら解決していきましょう」と述べた。

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( 翻訳者:榎本有紗 )
( 記事ID:25877 )