イスラエル政府、カイロ駐在大使館の移転についてエジプト側と合意
2012年03月21日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ イスラエル、大使館の新しい場所の決定に関してエジプトと合意したことを発表
■ 人民議会は大使の追放を要求し、イスラエルは友好国にも同盟国にもならないと強調

2012年3月21日『クドゥス・アラビー』

【ガザ:本紙アシュラフ・アル=ハウル記者】

イスラエルは昨日[20日]、怒りに駆られたデモ隊の襲撃を受けたカイロ駐在大使館の古い場所に代わる新しい場所の決定に関して、エジプトと合意に達したことを明らかにした。また別の報道によると、イスラエル政府がエジプト当局に大使館の設備を撤去する許可を求めると同時に、イスラエル政府高官筋は公営ラジオに対して、両国間で連絡を重ねた後、カイロ駐在イスラエル大使館の新しい場所の決定に関してエジプトと合意に達したと述べた。

イスラエルは昨年9月、ギザ県に位置する同国大使館からやむを得ず退去していた。怒りに駆られたデモ隊の襲撃を受けて設備が破壊されたためである。このデモは国境地帯でイスラエル空軍の攻撃によりエジプト軍兵士が殺害されたことに抗議するものであった。

その際には大使館職員はエジプト特殊部隊により連れ出され、夜のうちに全員テルアビブへ発った。そして最近、新イスラエル大使と大使館職員数人が復帰し、カイロの自宅から業務を行っていた。

エジプト治安部隊が旧イスラエル大使館をあらゆる襲撃の試みから警備するのは難しかった。同大使館は住居ビルの中に開設されていたからだ。

イスラエルが今回の合意を明らかにしたのと同時に、エジプト外務省の情報筋は、イスラエルがエジプトに対して、カイロ駐在大使館の備品を輸送するために航空機2機を派遣することについて許可を要請したことを発表した。

(後略)

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( 翻訳者:田中大樹 )
( 記事ID:25883 )