エルドアン首相、UEFA大会でトルコのサッカー八百長問題に言及
2012年03月22日付 Radikal 紙

エルドアン首相は欧州サッカー連盟(UEFA)大会の開会式でスピーチした。個人的なサッカーの思い出に触れ、15年間サッカーをプレーしていたが、本当の試合はサッカーを嫌がり怒った父親としたと話した。

エルドアン首相は、八百長問題についても重要な説明をした。トルコが34年ぶりにホスト国となったUEFA大会は、イスタンブル・コングレセンターで開催された。大会の開会スピーチをFIFAのセップ・ブラッター会長、UEFAのミシェル・プラティニ会長、トルコサッカー連盟のユルドゥルム・デミロレン会長が行った。ブラッター会長の後、演台に上がったエルドアン首相は、「18の新しいスタジアム建設を始めました。トルコは、若年人口を抱えておりスポーツで大きな可能性があります。スポーツの言葉もサッカーの言葉も、平和の言葉です。15年間プレーしたサッカーは、私にとって人生の中でも大切な経験となりました。ペレを観るために休戦がなされたように、サッカーは、共有するものなのです」と述べた。

プラティニ会長と、トルコの「八百長」裁判について頻繁に発言したジャンニ・インファンティーノ事務総長らも聞いたエルドアン首相のスピーチでは、トルコの「八百長」問題に言及があった。エルドアン首相は、ここで個人と法人とを区別して、罪を犯した個人に最も重い刑罰が与えられるべきだと述べた。エルドアン首相は「八百長」問題に関する説明の前に、商業的サッカーがスポーツ精神を妨げず、スポーツが見せる芸術であり続けるべきだとし、スポーツが八百長、いかさまだと記憶されるのを防ぐための策をとらねばならないと述べた。このために、スポーツで厳しい法律を作るのは政府の首相であると述べ、このことで説明を行う責任を感じているとし、トルコの「八百長」問題について語った。

■「人々には最も重い刑罰が与えられる」

法律では罪は個人に帰する原則があると述べるエルドアン首相は、政治家として彼ら自身も個人と法人の点で難儀をしているとしつつ、「適切な評価しないといけません。個人が行った犯罪のせいで、法人が刑罰を受けるのならば、単にその法人だけでなく、何百万人の支持者も罰されたことになる」と話した。エルドアン首相は、罪が個人に帰する原則に従い、誰であろうと最も重い刑罰が与えられなければならないと付け加えた。また大会後、14時30分にUEFAミシェル・プラティニ会長は、記者会見を行った。プラティニ会長とともにサロンに入ったエルドアン首相を、記者らは拍手で迎えた。大会のためにイスタンブル・コングレセンターと周囲では警備体制が敷かれており、証明書のない人々は、コングレセンター付近は近づけなかった。大会では9言語で同時通訳がなされた。会議では、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ロシア語、トルコ語、ヘブライ語、スペイン語、セルビア語への通訳がなされる。

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( 翻訳者:石川志穂 )
( 記事ID:25887 )