15世紀建造カラジャベイ・ウルジャーミーで火災―また修復時
2012年03月24日付 Zaman 紙


歴史的建造物の修復作業中に発生する火災は痛ましいものである。今回の火災ではラジャベイ・ウルジャーッミーはほぼ全焼した。エルトゥルル文化大臣は、「この悲しい事件は、歴史的遺産修復に際しては注意を払うべきであることを、私たちに十分に警告してくれた。」

ブルサのカラジャベイ郡にある歴史的なウルジャーミーで、昨晩火事が発生した。1475-1476年の間に建設されたモスクで、修復工事のため一時礼拝が中断されていた。火事は、木製の表面にペンキを塗るためのやすりがけをしている最中に発生した。抑えることのできなかった火事により、木製の屋根、高座、モスクの中にあった木製の家具は完全に焼けてしまった。事件に関する消防署の報告が待たれる一方で、検察局は捜査を開始した。

ワクフ総局の記録によると、昨年、ブルサのカラジャベイにあるウルジャーミーの壁の塗り替えを行うための修復工事が決定した。2011年11月に歴史的モスク内が撤去された後、修復工事の入札を勝ち取った「アナリズ」社へ受け渡された。同社の入札額は47万7千リラであった。2012年11月16日に工事が終了予定の計画であったモスクで、昨晩原因不明の火事が起こった。カラジャベイ共和国検事当局は火災に関して捜査を開始した。検察は関係のある組織や機関の代表から成る専門委員会を設置した。捜査に関連し、修復作業を行う作業員や会社の責任者らからも事情を聴く予定。

ウルジャーミーで発生した火災についてコメントしたエルトゥルル・ギュナイ文化観光大臣は、「修復作業を行う者たちとこれらを監督するものたちはより一層の注意を払うことが必要である。歴史的遺産を最高額で応札する企業に任せることはそれ程正しいやり方ではないことが今回の件からわかる」という。一方、カラジャベイ郡長のドゥルスン・バラバン氏は「安心して頂きたい。出来るだけ早く歴史的モスクを修復し、礼拝を再開する」と言った。

ウルジャーミーで起きた火災は、修復作業作業中に燃えた建物を思い出させる。トプハーネにあるミーマール・シナン作のクルチ・アリパシャジャーミーや、ベヤズトジャーミーの複合建築群にあるヒュンカル・カスル(王の間)の修理中に起きた火事は大きな被害を生じさせた。ハイダルパシャ駅の屋根と4階部分も分離作業中に発生した火事で灰になった。

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( 翻訳者:児仁井ひかる )
( 記事ID:25904 )