アラブサミット:シリアにアナンの提案を即時全面的に実行することを要求
2012年03月30日付 al-Hayat 紙
■アラブサミット:シリアにアナンの提案を即時全面的に実行することを要求
2012年3月30日 『アル=ハヤート』
【バグダード: ムハンマド・シャーズリー】
バグダードでのアラブサミットは、アラブ・国際共同特使コフィー・アナンの任務支援を決定した。アラブ連盟事務総長ナビール・アル=アラビーは、シリアがアナンの計画を受け入れたことは「良好な一歩」であるとみなしたが、即時実行が必要であるともした。また、バッシャール・アル=アサド大統領への要求も再度確認した。この要求とは、彼の権力を代理に委任し、アラブや国際監視団の配置を認めるように、というものである。
イラクは昨日(29日)この数ヶ月に及ぶアラブサミット開催に向けての用意を終えた。この用意は日ごとに増すその堅い厳戒体制を伴っていたが、参加各代表団はイラクのサミットの用意・実行の成功と「アラブ集団」への復帰を褒め称えた。イラク大統領ジャラール・タラバーニーと首相ヌーリー・アル=マーリキーは「イラク復興の証拠であり、派閥間の殺戮の終焉であり、組織建設の始まりであり、また民主主義の設立である。」とみなした。
また、サミットの閉会声明において、統一シリアとその安定、地域的統合性の保護、すべての軍事介入の回避、全ての勢力からの暴力の停止、中立的な監視方策の創設、外国の介入の防止、障害なしに全てのシリア国民に人道支援が到達することへの許可、政府側と反政府側の対話を進めるアナン特使への強力な支援を強調した。
さらにこの声明でアラブの指導者たちはシリア国民への人権の危険な侵害を非難し、「治安機関とシリア軍により行われたシリア国民に対するバーバー・アムルーにおける虐殺は人道に反するものであり、その責任者は責任説明を求められ、その責を逃れられるものではない、とした。また、「このような犯罪行為がシリアの他の場所で繰り返されることの結末」を警告した。
また、シリア政府が「アラブ及び国際救援組織の入国を即時に許可すること」を求めた。そしてシリア政府を軍事的解決や継続的な殺戮、それに伴う何千人もの犠牲者、負傷者、逮捕者や平和な町や村の破壊に固執させることになったものに対して遺憾の意を表明した。
また、シリアの反体制側が全ての面においてその足並みを統一することを要求した。これは、民主的な生活の実現に導く意味のある対話に踏み入るためである。そして、チュニジアで開かれた「シリア民衆の友」の国際会議の結果を歓迎した。
(後略)
( 翻訳者:山﨑やよい )
( 記事ID:25942 )