エルドアン首相、教育4+4+4法通過に感謝演説―「2.28過程」を過去のものに
2012年03月30日付 Radikal 紙
エルドアン首相は、4+4+4の教育課程法案が、トルコ大国民議会(TBMM)を通過したことについて、「今日、再びあなた方は歴史を作りました。我々の民主主義の歴史に汚点として刻まれていた、2月28日の最後の痕跡を埃まみれの歴史の棚に送ったのです」と演説した。
一般に「4+4+4法」として知られ、義務教育課程を12年に引き上げる法案が、トルコ大国民議会(TBMM本会議で可決され、成立した。その後、国会議員との食事会が行われた。
エルドアン首相は食事会の終わりに議員らに対し、「あなた方の本会議での働き、あなた方が示したパフォーマンス、あなた方の奮闘、とりわけあなた方の堅忍不抜の精神に対して、あなた方お一人お一人を心より祝福致します。また私個人の、我が国の、我が国民の名において、あなた方に感謝申し上げます」と述べた。
■ 正直、今日は非常に感激
「正直、今日は非常に感激しております」と語るエルドアン首相は、「国会、とりわけ議員の皆さん方は今日再び歴史をつくりました。歴史の中に、消え去ることのない足跡をあなた方は刻んだのです。ひょっとしたら、このことを我々は分からないかもしれません。しかし、後世の人々はこのことを理解してくれるでしょうし、我々を善い事をしたと思い出してくれるでしょう」と語った。
エルドアン首相は、法案が国会議員達の奮闘によって成立したことを指摘し、この法案は単に国民教育に関する法案ではないと語った。この法案が「トルコにおける国民主権の真の所有者は誰であるのかを今一度証明した法案であることを」強調するエルドアン首相は、「我々が成立させた法律は、トルコにおいて民主主義がどれほど進んだ水準に達しているのかを証明するのと同時に、どれほど大きな誠実さが勝利したのかを証明したのです」と語った。
■ 「2月28日過程」の最後の痕跡を、我々は埃まみれの歴史の棚に送った
成立した法律は、主権が国民に属していることを今一度示して見せたと述べるエルドアン首相は、また次の様に続けた。
「公正発展党(AKP)を立ち上げた時、(2002年)11月3日の総選挙に突入した時、頻繁に私たちが繰り返した「もう十分だ。国民に語らせ、決断させろ」との表現は、この法律が成立したことによって再び意味を得ました。強制的に、そして無理矢理もたらされた取り決めを、国民の良心やあなた方自身の良心に耳を傾けながら、民主的な方法によってあなた方は正したのです。あなた方は、少数派による多数派支配の産物である一貫制教育を、国民主権を高める方法によって変えたのです。議会で言っていたじゃないですか「ファシストだの、全体主義者だの、なんだの」と。実のところ、全体主義的な圧力によってもたらされた取り決めは、まさに今日完全に民主的な方法によって正されたのです。我々の民主主義の歴史に汚点として刻まれ、千年続くと主張されていた「2月28日過程」の最後の痕跡を、(1997年)2月28日から15年後の今、後戻りせぬよう歴史の埃まみれの棚へと、神のお許しにより我々は送ったのです」
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( 翻訳者:濱田裕樹 )
( 記事ID:25950 )