エネルギー相、大幅値上げの理由を説明
2012年04月01日付 Hurriyet 紙

昨日、天然ガスと電気の値上げが実施されたが、それに対しエネルギー天然資源省のタネル・ユルドゥズ大臣は、「この3,4カ月間我々はかなりのコスト圧力の中にいます」と語る一方、ロシアから購入した天然ガスの値下げがなければ、値上げの割合がもっと高くなったはずだと述べた。

トルコ輸出委員会(TİM)が3月の輸出データを発表する集会に参加するため、カイセリを訪れたユルドゥズ大臣は、昨日行われた大幅な値上げについての記者らの質問に答えた。

■電気と天然ガス、大幅値上げ

ユルドゥズ大臣は、原油価格が特に北アメリカと中東で起こった政治変動のために高騰していること、これがエネルギーの72%を外国に依存するトルコに重要なコスト圧力となっていることを述べた。ユルドゥズ大臣は、世界の需要と供給のバランスが最近の価格設定に与える影響は、限定的であると述べた。

ユルドゥズ大臣は、「3,4カ月ほど値上げについてのプレッシャーの中にいた。ロシアからの天然ガスの値下げがなければ、値上げの割合はもっと高くなっていただろう」と語っている。

トルコの天然ガスの大部分はロシアにより供給されるが、そのロシアは2月にトルコに売った天然ガスの価格を10%値下げした。

ユルドゥズ大臣は、次のように続けた「我々はエネルギーを外貨で買い、トルコリラで売っている。このため、他国にはない未決済残高がある。外貨価格が一定水準以上になることで、我々は心配している。他に悪い状況が一つもなかったとしても、11月から今まで交換レートは約13%のコスト圧力となった。その上に原油価格が高騰し、マイナスの相乗効果を生み出した。このため、この圧力を値上げとして市場価格に乗せざるを得なくなった」と語った。

ユルドゥズ大臣は、値上げが先月にも行われる可能性があったと述べ、供給上の問題が持ち上がっていた時期になされえた値上げを「スマートではなかった」という言い方をした。

ユルドゥズ大臣は、今後も値上げが続くのかという質問に対して、推測に基づく報道が行われることは正しいとは思わず、世界をとりまく景気循環のなかで、予測が真実のものとなる可能性は低いということを指摘した。

ユルドゥズ大臣は、「今後の値上げについて報道が行われることは正しいとは思いません。月ごとに我々は自身で検討していく。国民のために何ができるか、それを話すことが必要なのです」と語った。

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( 翻訳者:倉田杏実 )
( 記事ID:25962 )