4月4日、80年クーデター首謀者法廷に
2012年04月01日付 Yeni Safak 紙


トルコにて初めて、1980年9月12日に軍部によるクーデターを起こした首謀者らが4月4日の法廷に出廷する。

アンカラ第12重罪裁判所にて開廷される裁判では、当時の参謀総長やケナン・エヴレン元大統領、そして退役空軍司令官であるタフシン・シャーヒンカヤ空軍大将が、クーデターを起こした罪により審問される。(この裁判では)「被告人」として起訴状に記載されたエヴレン元大統領とシャーヒンカヤ退役司令官が、トルコ刑法第765条の「国軍に対する罪」の第146項と第80項に従い、「終身刑」を課されることが求められている。被告人らが法定審問に現れなかった場合は、「警察による強制連行」の決定が適用される。

アンカラ第12重罪裁判所は、法医学協会に被告人らの弁護人らが裁判所に提出した健康状態に関する報告書を送り、審問への出席が彼らの健康状態の観点から問題となりうるかを尋ねた。

第1回目の審問は4月4日に行なわれる。裁判所は、この審問のための準備を進めている。9月12日クーデターに関して用意された起訴状の写しを、トルコ大国民議会事務局と首相府にそれぞれ送付したアンカラ第12重罪裁判所は、起訴状の読み上げにあたりトルコ国営放送(TRT)にアナウンサーを要請した。

クーデターの首謀者らが審問されるこの裁判には、共和人民党(CHP)を始めとして、今日(1日)までに9つの政党や市民団体、そして238人が個人的にまた99人は弁護士を通して計337人が補助参加人となることを要請している。この法定審問を、何十もの市民団体の代表者を含め、21人の記者が見守ることになる。

アンカラ第12重罪裁判所は、第1回目の審問にて補助参加人の要請を審議する予定である。裁判所が、クーデターにより最も被害を受けた人々の参加要請を認めることが期待されている。

■「ケナン・エヴレン元大統領は、担架の上であっても被告人の席につかねばならない」

ユスフィイェリ理想主義者協会のハサン・イルテル会長は、1980年9月12日に起きた軍部によるクーデターの首謀者であるケナン・エヴレン元大統領は、担架の上であっても被告人席につかねばならないと話した。首謀者らは裁判を引き延ばすためにできる限りのことをしてきたと強調するイルテル会長は、国家がすべての力を駆使して、被告人らを裁判の席につかせる必要があると述べた。

検察側の取り調べで、被告人らが呼び出されたにもかかわらず国家の前に引き出されなかったことに触れたイルテル会長は、彼らにへりくだった態度を示したため、法の下の平等原則や正義が非常に害を被ったと強調した。誰であろうとも、法の前ではみな平等であると強く主張した同会長は、以下のように述べた。「すぐに思い浮かぶことは、捜査から逃れるために、そして司法の前に出ることから逃れるために、クーデターのすべての被疑者たちがギュルハーネ軍病院(GATA)に入院していることだ。以前は病院に行くことはなかったのに、なぜ審問が始まるや否やGATAに?これは司法からの逃亡です。清算することから逃れ、司法から逃亡する行為です。これを阻止する必要があります。必ずや阻止しなければなりません。そうしなければ、これは間違ったやり方としてまかり通ってしまいます。国家や検察官、そして裁判所の裁判官たちがこのことに注意深くならなければなりません。国家がすべての力を駆使して、被告人を被告人席につかせなければならないのです。(それはたとえ被告人が)担架の上であっても、これをしなければなりません」

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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:25963 )