ベール(ヒジャーブ)差別反対キャンペーン
2012年04月06日付 al-Quds al-Arabi 紙
■「100万のベール(ヒジャーブ)」キャンペーン:人種犯罪で殺害されたイラク人女性を偲んで
2012年4月6日 金曜日 『クドゥス・アラビー』
【ロンドン:本紙】
イスラーム教徒のアラブ人という出自が理由となり、アメリカで殺害されたイラク人女性の魂のために、そして宗教・人種差別に対する闘争のために、世界中で女性活動家が「100万のベール」キャンペーンを開始した。
女性たちは、人種的・宗教的差別に対する世界的キャンペーンとして、ベールを纏った自分たちの写真を広く世に出した。人種・宗教差別とは、先月に米国在住のイラク人移住者シャイマー・アル=アウディー(32歳)に対して起きたような差別である。英国紙の『デイリー・メール』によると、同人はサンディエゴの自宅で自分の血の海に沈んでいたところを発見された。
世界中のムスリマ女性に連帯を示すため、多数の女性たち-彼女たちの大半はムスリマではないのだが-がイスラーム風のベールをまとった写真を公開した。
多くの女性がフェイスブック上の「シャイマー・アル=アウディーのための100万のベール」キャンペーンのページに参加した。サールワーズは「自ら望んでベールを身につけた、世界中の全女性と一致団結して、このベールを身につけました。私の心はタハリール広場とガザ地区にあります。」と書いた。
ラウラ・リーンと名乗る別の女性はこのように書き込んだ。「私はデトロイトの学校の教師です。ほぼ1週間の間、狂信と差別に対する闘争のシンボルとして、ベールを身に着けています」そして、「その後、同僚、友人、学生たち全員からの愛と支援がありました」と付け加えた。
イラク人女性シャイマー・アル=アウディーの死から数日後、彼女の夫がマスコミに対して、この事件の犯人―未だ明らかになっていない―に「なぜこんなことをした?彼女を殺して何の得があった?」と問いかける声明を出した。
先月(3月)21日、米サンディエゴに暮らすイラク人移民の女性が殺害され、血の海に沈んでいるのが発見された。遺体の傍らには、「テロリストどもめ、自分たちの国に帰れ」というメッセージが残されていた。
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( 翻訳者:岸本聖美 )
( 記事ID:26026 )