■誰が現地で戦闘停止を監視するのか?
2012年4月11日『アル=ワタン』
【本紙】
ダマスカスにおいて、メディアが、明日4月12日に、我々に対立すると思われる人物あるいは団体に質問する。シリアの全ての都市で成った停戦や、緊張の高まっていた全て地域が平穏に包まれたことや、国際特使コフィー・アナンの提案実行や、戦闘の停止、これら全てが成し遂げられていないと言うことを強調するために!
もしシリアが提案を遵守しているのであれば、誰が他方勢力の遵守を保証するのか、これらの勢力は数え切れないほど存在すると言うのに。そして誰が、数ヶ月来続いているアラブ、非アラブの衛星放送局の嘘の中で、停戦を証明するのか。そして、ヨーロッパ連合やアメリカや、勿論アラブの大部分の大使たち不在の中で、このチャンネルがシリア国家を破壊しようとする試みに手を貸していることを!
監視団の到着を待つ中で、誤謬の渦巻く状況の中で、その責任を負う政府の情報筋以外で、シリアの中で信頼できる情報筋を見つけるのはほぼ不可能である。特に、偽りの証人たちの作り話や、「国民評議会」と名乗るものや、一部のヨーロッパやアメリカの政治家の声明で、彼らの信条全てが明らかに示され、反シリアのチャンネルがそれを放送し、また、一部の通信社やインターネットサイト、そしてシリア人権監視団と名乗るものが、ロシアにその行動を暴露された後、それらが信頼に値しないのは明らかである。これらは、報道し、放送したものを疑いもせずにニュースであると看做している。そして、これらのチャンネルのスポンサーや所有者がシリア危機の張本人たちで、さまざまな事件の資金提供をしていることを認識していないのだ。このことは、いまや世界中の国々や安保理の中でも周知のことである。
前述のことは、シリアへの敵対視を変えない。これらのチャンネルが、サウード家やサーニー家の全ての嘘の上に明らかに企画された番組を、シリアの敵に対して提供しているのであるから。サウード家やサーニー家は、シリアや、シリア国民やその役割に対して復讐をしようとしているのだ。
ここで、一つ問いが残る。明日、これらのチャンネルは何を放送するのだろうか?絶対に停戦に関しては放送せず、虐殺や、彼ら側の証人、前から用意してあり、この日のために準備の出来た証拠品などを見せるであろう。そして、おそらくアラブ監視団の経験や、彼らのシリア滞在中に放送された数々の嘘の洪水、これはシリア国家や国民にとっては、これらのチャンネルや隠しているものや、背後にいる者に関する良い証拠なのだ。
それら全てに対して、アナンの提案を成功させるため、我々には中立的な、真実を伝える監視団が必要だ。ただ、多くの国はその成功を望んでいないのだが。
( 翻訳者:山崎やよい )
( 記事ID:26039 )