問題の多い青年期から安定した生活へ移行するための対話
2012年04月12日付 al-Hayat 紙


■問題の多い青年期から安定した生活へ移行するための対話。

2012年4月12日木曜日『アル=ハヤート紙』

【アヌワル・ナアマ博士による】

それは彼の14回目の春のことだった。彼は分別があり、従順であった。小さい頃から大きくなるまでいつも褒められてきた。人のいう事を聞き、礼儀正しく振舞ってきた。しかしある時からに少年は変わりはじめた。全く正反対なものになってしまった。もう落ち着いた、謙遜な、従順な子供ではなくなった。彼の振舞いは普通ではなくなってきた。反逆である。意図的にぐずぐずする。声を荒立てる。忠告にも耳を貸さない。兄弟につらく当たる。忠告を拒否する。そして日々を重ねるうちに、彼は嫌気がさしてしまった。彼は心の弱い人と外出しはじめた。家族に何も言わずに遅くまで外出していた。彼の父親は何回も彼に注意をした、ひょっとしたらやめさせられるかも知れないと。無駄だった。少年は責任のない行動を取っていた。そして誘惑や禁止行為により強く惹かれ始めた。両親は彼らの息子の行動に驚いた。家族に近い人たちは両親に青年期の渦中にいるのだからと、息子に対して慎重になるように忠告をした。

青年期というのは成長段階のうちの一つで、12歳から18歳がこれにあたる。そしてこの時期は急速な、突然な変化の数々が現れる時期である。これは身体的、精神的、感情的、社会的な変化であり、当人を子供の世界から若者の領域にいざなうものである。この時期に彼らの行動は時に精神的に幼く見えたり、またある時は青年のように見えたりする。それらは内と外との葛藤のようなものなのだ。

偉大な哲学者たちは、青年期をとらえ、深刻な段階だと説明することで一致した。プラトンは、例えば、青年たちが小さなことでも大きなことでも論争をする傾向があると見た。そしてそれはおそらく家族の考えと青年たちの考えの相違によるものだとした。

また、アリストテレスは、青年たちが奇妙な物に惹かれ、また攻撃的となり、簡単に自分を制御できないと考えた。そして彼らは彼らの気まぐれな思いつきや考えに最大限に流れる準備が常にできていて、そして自分自身が常に正しいと言う、とした。

(後略)

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( 翻訳者:佐々木このみ )
( 記事ID:26043 )