湖に沈んでしまう前にハサンケイフ遺跡を一目見ようと、何千人もの人がバトマンを訪れている。
ハサンケイフはウルスバラジュ湖に沈もうとしているバトマン県の古都である。天候が暖かくなるとともに、何千もの人がハサンケイフ遺跡を訪れ始めた。バトマン観光協会のメフメト・エミン・ブルト会長によると、昨年には、水没する前に見ようと100万人の観光客がハサンケイフ遺跡を訪れたという。今年は200万人の観光客が訪れると予想されている。
バトマンには新石器時代のものとされる数千の洞窟や、人口の洞窟で出来た世界で最も古いとされる屋内市場がある。ハサンケイフはバトマンの中心から30キロ離れたところにあり、この都市が湖の下に沈む前に一目見ようと、国内外から何千もの観光客が訪れている。ハサンケイフ遺跡がいつ建てられたかを示す資料は得られていないが、ある時代にはマドラサ、天文観測所、療養所、教育機関などを擁する知識と文化の中心地であった。昨年はおよそ100万人の観光客が訪れたと言われている。ブルト会長によると、東南アナトリア地域を訪れる静養客や観光客はまずガズィアンテプのゼウグマ遺跡を訪れ、そこからシャンルウルファの聖なる魚の池やハランに行き、マルディンやミドゥヤトを経由してハサンケイフ遺跡にたどり着くという。
ブルト会長は次のように続けた。
「この辺りを観光する人たちは皆、この美しさを見ることができた幸運に喜び、この地を後にする。昨シーズンには100万人もの国内外の人々がハサンケイフ遺跡を訪れた。しかし今シーズン我々は、観光客200万人を誘致することを目標としている。厳しい冬が終わり、天候が良くなっており、観光客が多く訪れることで商人たちの活気も上がってきた。なぜなら、ここを訪れる観光客は必ずお土産を買っていくからだ。商人たちが今年儲けを出すことに、我々も喜んでいる。」
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( 翻訳者:松永拓人 )
( 記事ID:26071 )