■湾岸諸国協力会議(GCC)、国連でイランに抗議
2012年4月15日 日曜日 『アル=ハヤート』
【ニューヨーク:本紙】
GCC諸国は、国連にてイランに抗議した。抗議の原因は、イランのマフムード・アフマディーネジャード大統領がUAE領のアブー・ムーサー島を訪問したことである。この訪問は、1971年にイランが同島を占領して以来、最初のイラン大統領の訪問である。
GCC諸国は、国連のパン・ギムン事務総長と安保理に宛てた書簡で、今般の訪問は「国連憲章の諸原則と国際法へのひどい違反であり、アラブ首長国連邦の主権の明白な侵害であり、UAEとGCCの平和的諸提案や呼びかけの軽視である。UAEやGCCの呼びかけとは、イランによる(アブー・ムーサー島を含む)3島占領状態を平和裏に終わらせる公正かつ永続的な調停を見いだすためのものである。」との見解を示した。
また、GCC諸国の抗議は、「イランはこの種の一方的挑発を慎み、この問題についての公正な解決実現へ向けた善意を示す必要がある。また、イランは地域・国際的な平和・安全・安定呼びかけを支えるもの、イラン、GCC諸国や地域全体の善隣関係・合同協力関係を強化するものを示す必要がある。」と強調した。
GCC諸国は、アブー・ムーサー、大小トンブ島の「完全な主権」はUAEにあり、これらの島々は「イランが1971年以来軍事力により占領している」と強調した。
(国連の)アラブ・グループは同様の声明にて、「遺憾で正当化できないイラン大統領湖行為は、UAEの主権と統一性に対する明白な侵害である」と非難した。そして、アラブ・グループは占領下にある島々の完全な主権を要求するUAEを完全に支持すると強調した。また、「イランによる島々の占領、或いはこれらの島々に対する一方的措置は無効であり、地域の安全と安定を動揺させるものである。」と表明した。
金曜日(13日)、UAE責任筋は、湾岸諸国の外相は、水曜日(18日)にUAE政府の求めによりリヤドにて最新情勢を協議するための臨時会合を開催する予定であると述べていた。
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( 翻訳者:高岡豊 )
( 記事ID:26083 )