ナイル下流2ヵ国とケニア水資源相閣僚会議の延期
2012年04月16日付 Al-Ahram 紙

ナイル下流2ヵ国とケニア水資源相閣僚会議の延期

2010年4月16日『アル=アハラーム』

【イスラーム・アフマド・ファラファート】

ナイル川水問題に関して当該諸国の間で合意がないことを受けて、エジプト・スーダン・ケニアによる三カ国水資源相閣僚会議の無期限延期が決定された。

その一方でエジプト灌漑・水資源省は、南スーダン南部にある多数の州に住む国民に対して飲料水を供給するために、井戸17基の掘削を終えた。また今後8ヵ月間の間に新しい井戸6基を中央赤道州で掘削することと、バハル・アル= ガザール北部と西部の2州においてその作業が終了した、その他の井戸6基のための土木、電気機械作業に関するタイムスケジュールが定められた。また、このスケジュールには、エジプトからの援助金の内600万ドルのコストで、今年の(2012年)年末までに掘削が行われる井戸合計30基も含まれる。エジプトからの援助金はおよそ2660万㌦と見積もられている。

このことは、ヒシャーム・キンディールエジプト灌漑・水資源相が、南スーダン訪問直後に行われた技術委員会から受領した報告書の中で述べられたものだ。この訪問は、ナイル川部門代表であるムハンマド・アブドルアーティーを団長として1週間の間続いたが、この目的は、来るべき段階において様々な分野において南スーダン共和国とエジプト間での協力関係を盛り上げていくというものである。

以上のことは、2ヵ国を結びつける宿命的、歴史的、永続的な関係のもと、エジプトとスーダン2国が認める好ましい発展に基づいている。また、それは1月25日革命、およびアフリカ大陸の兄弟、特にナイル川流域国家との協力関係の深化の希望にも基づいている。

同報告書は、南スーダンへのエジプトの援助にはバハル・アル=ガザール流域の航路の清掃と、戦略的に重要な地点における停泊所の建設に代表される一連の開発プロジェクトが含まれると言及した。それは、都市と主要な村を結ぶこと、河川航行の円滑化、商品や旅客の運搬のためである。

現在、灌漑・水資源省管轄の調査研究所の一つが、また技術調査と地籍図作成に取り組んでいる。縦・横断面図の作成も行っているが、これは、第一ステップであるバハル・アル=ガザール(バンティウからヌー湖まで全長90㎞)の清掃活動を進めるためである。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:西舘康平 )
( 記事ID:26100 )