バルザーニー・北イラク大統領、PKKに武装解除をよびかけ
2012年04月21日付 Hurriyet 紙

タイイプ・エルドアン首相の「PKK(クルド労働者党)が武装解除すれば軍事作戦は終了する」という発表に続き、北イラク・クルド自治政府のマスード・バルザーニー大統領からも同じようなメッセージが届いた。

バルザーニ大統領は、「これからの時代は武力で土地を獲得することはできません。PKKが武力を使えば、その責任は自分の身に降りかかるでしょう。私は PKKがイラクのクルディスタン地域で支配を続けることは許可しません」と語った。バルザーニ大統領は、アンカラでの会談の後に記者会見の場を設け、次のようなメッセージを伝えた:

■解決方法は憲法に

「時折トルコと国内問題について相談しなければなりません。イラクの状況は危機に向かっています。解決のために、イラクの各方面と相談することになりましょう。解決方法はイラクの憲法に依拠することです。発生している問題は憲法を根源としています。(真に)憲法に従うことでイラクの一体性を守ることができるでしょう。イラクにおける危機の唯一の原因は単独で政権運営をしていることです。個人的な問題なのではありません。

■独立権

他のイラク諸派とともにこの問題の解決に尽力します。その際、判断を自国民の投票に委ねるでしょう。独立というものはすべての民族の権利です。イラク諸派が現状を解決する準備ができていないとしたら、その時は当然ながら国民の意思決定に委ねることになりましょう。他の選択肢は残っていないので す。

バルザーニ大統領から平和民主党(BDP)へ: AKP(公正発展党)を信頼するように

■PKKとBDPへの呼びかけ

驚くべきことに、トルコで大きな変化が起こりました。昨年、エルドアン首相がアルビルを訪問し、「クルド民族を否定した時代はもう昔のことです」と述べました。これは我々にとって重要な一歩でした。トルコのこの新たな対応を、とりわけPKKとBDPが支持することが好ましいと信じています。人々が希望がない状態に陥らないようにするために、首相の姿勢を支持し続けなければなりません。トルコ政治の中で根本的な評価に値する展開がうまれました。AKPが求めるのは現実的な政治です。おそらくク ルド人が求めたようなレベルではなかったかもしれません。私は悲観論者ではなく楽観論者です。融和策、そして新しい路線がトルコ人とクルド人の関係を強化させるだろうと信じています。もう恐怖は打ち砕かねばなりません。

■戦争には反対

我々を通じて(PKKの根拠地である)カンディルとの会談を実現させたのではありません。「PKKよ、武装解除しなさい」とも言っていません。戦争に賛成しているわけでもありませ ん。PKKはこの問題に対する私の考えを非常によく理解しています。私の発言に耳を傾けるなら、平和的な方法を試さねばなりません。これからの時代 は武力で土地を獲得することはできません。PKKが武力を使えば、その責任は自分の身に降りかかるでしょう。私はPKKがイラクのクルディスタン地域で支配を続けることは許可しません。もうこれ以上クルド人が内戦に向かわないようにしなければなりません。圧力や忠告とあらゆる方法を試みるでしょう。何人もクルディスタンの内政問題に干渉することは認めません。」

<以下略>

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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:26139 )