イスラム系青年組織、メーデーに参加へ―モスクで礼拝してから・・
2012年04月27日付 Radikal 紙
「反資本主義ムスリム青年組織」は、メーデーにファーティフで死亡した労働者らのために礼拝を行い、タクスィムでの祭典に参加する。
ソーシャルネットワークで組織され、自らを「反資本主義イスラム教青年」と名乗る組織はタクスィムで行われるメーデーに参加すると述べた。コーランの文やハディースからの引用も入れた招集文をつくった青年たちは、メーデーにファーティフ・モスクで一堂に会す。ここでエセンユルトのショッピングセンターの建設現場で火事で死亡した労働者と、エルズルム県の池で溺死した労働者たちのために追悼礼拝を行う。その後、メーデー祭典が行われるタクスィムへ練り歩く。神学者で作家のイフサン・エリアチュク氏は彼らの活動を支援すると述べ、「ファーティフは宗教世界を、メーデーのタクスィムは社会主義世界を象徴している。この活動の目的はこれら二つの間に歴史的な橋をわたすことだ」といった。
■「イスラム教徒は努力して知り合う」
「『資本主義との闘争プラットフォーム』というフェイスブック上のグループがあった。このグループで「イスラム教徒の青年としてなぜメーデーに参加しないのか」と話し合い、このイベントを実現化させる決定をした。」資本主義との闘争グループとう名のもと、メーデー参加を計画したグループの代表者のうちの一人、メム・アルスランさんはこう話した。彼らは自らを「反資本主義イスラム教青年」と位置付けるこの組織は、初めて実現されるこの催しのためにインターネットで組織化された。
「メーデーは権利防衛の日である」という言葉や、コーランの文やハディースを所々に含んだ招集文は大きな注目を集め、20~30人のグループでこの活動が始まった。活動で使うスローガンやポスターを作成中に、これらはトルコ語、クルド語、アラビア語、アルメニア語で書かれることが決まった。組織は周囲の関心に非常に満足している。アルスランさんは、「活動へ皆が自由に参加できる。信仰のためというより、良心によりこの活動をしている。信仰心ある人も、そうでない人も皆参加できる。ムスリムが知り合い、和解し、結合するため、この活動は歴史的なミッションになると考える」と述べた。
■ファーティフからタクスィムへ平和の橋
神学者で作家のイフサン・エリアチュク氏は活動を支援し、亡くなった労働者のためにファーティフ・モスクで礼拝すると話し、この活動についての見解を次のように述べた。「青年たちは私のところに来て、このような催しをすると話しました。私は彼らの話を聞いて、全面的に手伝うといいました。ファーティフからタクスィムへ、メーデーに行列がつくられます。ファーティフとタクスィムには象徴的な重要性がある。ファーティフは宗教世界を、メーデーのタクスィムは社会主義世界を表します。この活動の目的はこれら二つの間に歴史的な橋を築くことです。」
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( 翻訳者:畔上曜子 )
( 記事ID:26192 )