エジプト・サウジ間の危機にアラブ連盟事務局長は「一過性」との認識
2012年04月30日付 al-Hayat 紙

■サウジ政府との危機収拾に向けたエジプト側の努力、アラビー事務局長は「一過性」の出来事との認識

2012年4月30日 『アル=ハヤ―ト』

【ジッダ:アフマド・アル=ヒラーリー、リヤド、カイロ:本紙】

サウジアラビアの外交使節団が一連の襲撃を受け、サウジアラビア政府が大使館と領事館の閉鎖を決定して協議のために同国大使を召還したことに起因する、サウジアラビア王国との間で再燃した危機を受けて、エジプトは昨日も尽力と連絡協議を継続した。その頃アラブ連盟のナビール・アル=アラビー事務局長は、サウジアラビアのサウード・アル=ファイサル外務大臣との電話会談で、両国関係に起きた事態は、「過ぎ去る雲[一過性]」であるという見方を示した。

エジプト議会のサアド・カタートニー議長は、サウジアラビア・シューラー評議会のムハンマド・ビン・アブドゥッラー・アール・アッ=シェイフ議長と会談し、2国間関係の深さと歴史性を確認した。またエジプトのムハンマド・カーミル・アムル外務大臣は昨日、麻薬所持の容疑でサウジ当局に勾留されているエジプト人弁護士について、「サウジアラビアとの関係と、(エジプト)市民であるアフマド・アル=ギーザーウィーとを、天秤にかけるべきではない」と議員たちに述べた。

ジッダの情報筋が昨日、本紙に語ったところによると、ジッダの毒物・科学センターが出した報告書で、ギーザーウィー氏が所有していた物質のサンプルから「陽性」反応が出たことが確認され、それが国際的に禁止されている物質であることが証明された。

カタートニー議長は人民議会での声明で、両国の関係は歴史的なものであり、同胞たる両国民の間を分け隔てることは誰にもできないと述べた。そして、サウジアラビアのシューラー評議会議長に連絡して「歴史に根差した関係」の深さを確かめたと述べて、一時的な出来事では揺らがないと説明した。また議長は同じ声明で、サウジアラビア大使館の周辺で最近起こったことは受け入れがたい」と述べた。

(後略)

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:細貝友香 )
( 記事ID:26246 )