イスラム保守クルド人のための「クルディスタンイスラム政党」、結党準備進む
2012年04月30日付 Radikal 紙


ディヤルバクル弁護士会所属のストゥク・ズィラン弁護士は信仰篤いクルド人として、「クルディスタンイスラム政党」を結成するための諸作業が加速していることを明らかにした。ズィラン弁護士は、「6月に新党結成を世間に発表することを目標としている」と述べた。

ディヤルバクルにおける初のザザ語によるインターネットサイトの作成、書籍・新聞発行の先駆者で、敬虔なムスリムとして著名なディヤルバクル弁護士会所属のストゥク・ズィラン弁護士が「クルディスタンを基盤としたイスラム政党を結成する試みは最終的な段階に達した」と述べた。ズィラン弁護士は昨年、結党のための話し合いを始めたといい、一年間続けた話し合いの後、指導者、あるいは活動者として6月に新党結成を発表することを目標としていると話した。

ズィラン弁護士は、新党結成の中心はディヤルバクルであると語り、「クルディスタンと名乗るからにはもちろん、私たちの狙いはクルディスタンとクルディスタンのクルド人です。ご存知のように、クルド人はこの地域で(トルコ東南部)のみで暮らしているのではありません。トルコ社会では、冗談でイスタンブルはクルド人が最も多い都市だといわれています。メルスィン、アダナ、イズミル、イスタンブル、アンカラなど多くの都会でクルド人は暮らしています。北部のクルド人の中心はディヤルバクルです。一方の足を固め、もう一方の足を動かすなら、その中心はディヤルバクルでしょう。クルディスタンではクルド人だけが暮らしているのではありません。クルディスタンの、と我々は名乗ります、クルド人の政党としてではありません」と述べた。

■ヒズボラ、PKKとは関係ない

ジラン弁護士は、この(新党)結成における支持者は信仰心深い人たちの層が多いと話したが、ヒズボラ組織の政治化であるとの主張は認めず、以下のように語った。

「私たちのこの活動(新党結成)を始めた人たちの多くは、ある組織あるいは教団のメンバーではありません。私たちは特にどこかの教団の延長組織、法的な場での活動隊となることを望んでいません。それゆえ、私たちが始めたことは、自分の自由意志を持つ自律した人が創出する自治構造を目標としていると言うことができます。

それゆえ、私たちは、ヒズボラあるいはPKKに敵対することも、彼らの手先のような行動をとることもありません。時々に、PKK(クルディスタン労働者党、非合法組織)、BDP(平和民主党)、HAKPAR(権利自由党、クルド系)、ひいては他の政治組織もいるプラットフォームに私は位置し、活動しています。ヒズボラ教団の合法組織との間にも関係があることはまったく自然なことです。しかし、私たちは絶対に特定の組織の指示による活動は行いません。」

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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:26261 )