集合住宅で、各戸ごとの給湯暖房(コンビ)禁止
2012年05月03日付 Milliyet 紙

セントラルヒーティングの建物では、昨日が暖房共有使用メーター取付の最終日であった。エネルギー効率法に関する規定に従い、セントラルヒーティングを利用している全建物の部屋に暖房共有使用メーターが取り付けられる。

セントラルヒーティングシステムの建物に関する規定に従い、トルコにある180万戸の集合住宅の各戸では共有使用メーターを利用しなければならない。各戸が消 費した分だけ暖房費を支払うというシステムは、9千人のアパート管理人に行動を起こさせた。同件に関し情報を提供したボイラー産業協会会長のアリ・エレン 氏は、「エネルギー効率法に従い、建築面積が2千㎡以上の建物はセントラルヒーティングシステムに移行しなければならない」とし、トルコでセントラルヒー ティングシステムを利用している180万戸の集合住宅の各戸は昨日以降暖房共有使用メーターシステムに移行する必要があると強調した。

メーターを取り付けなかった場合、アパートの住人に管理費を支払わない権利が生まれると述べたエレン氏は、「11月に再度暖房が使われ始めた時、共有使用メーターに移行していない建物の住人には共益費を支払わない権利が生まれます。アパートの住人が「違法な管理費が請求されている」として訴えた場合、管理人には1.600リラ(71,447円)の罰金が科せられます」と補足した。

エレン氏は、同法によるとシステムは2007年以降5年以内の全建物に適用される必要があったと説明し、古い建物はというと早急に同システムに移行する必 要があると強調し、「移行しなかった場合は、大家又は賃借人はアパートの管理人に対し訴訟を起こし、不当な管理費の支払いに終止符を打つことができる」と述べた。共有使用メーター機器のおかげで暖房費用を平等に支払うことがなくなると説明したエレン氏は、このおかげで各家庭はそれぞれ使用した分だけ暖房費を支 払うことになると強調した。同法は約1千万人のアパート住民に関係するものであると述べ、この状況は、元々管理費を支払っていなかった住民にとっては良い機会になる可能性があると付け加えた。人々がセントラルヒーティングシステムを恐れ、コンビシステムを好んでいると説明したエレン氏は、「システムと共に住民は消費した分だけ管理費を支払います。給湯暖房(コンビ)とセントラルヒーティングシステムの間に差がなくなるのです」と語った。

(中略)


■「かかった費用はすぐに償却される」

システムの費用について言及したTechem Istanbul販売地域部長ギライ・チャール氏は、「柱が多く使われている(入り口が複数ある)古い建物では、通常暖房共有使用メーターが使用されていま す。各暖房機に取り付けられるこのシステムにかかる費用は26~30ユーロです。各戸に暖房機が平均5つあると想定すると、一家庭あたり150ユーロかかることになります」と述べた。柱が1つの新しい建物ではというと、熱量計が使用されていると説明したチャール氏は、「このシステムが建築段階で導入されれば、 費用は一戸あたり75~85ユーロとなります。できたばかりの新しい構造の建物ではというと、システムの費用プラス35~45ユーロの工賃がかかりま す」と述べた。チャール氏は追加としてシステムに温度自動調節器(0℃にならない、最低15度)のバルブを取り付ける必要があるとし、バルブと取り付け費用 が10ユーロであると明らかにした。最後にシステムは環境都市整備省が権限を与えた企業によって設けられたとし、システムにかかった費 用はできるだけ早く償却すると伝えた。

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( 翻訳者:釘田遼香 )
( 記事ID:26283 )