BDPクシャナク議員、アメリカ訪問の成果を語る
2012年05月03日付 Radikal 紙

アメリカ訪問をラディカル紙に語った平和民主党(BDP)のクシャナク氏は、「アメリカ人はクルド問題について非常によく理解した。母語、地方分権といった件を口にした」と述べた。

アメリカ訪問から帰国した平和民主党(BDP)のギュルタン・クシャナク氏は、アメリカ人関係者がトルコに「民主主義的な期待」をもっていると話した。クシャナク氏はアメリカ人関係者はトルコのシリア対応を不快に感じていると口にした。アメリカ国務省ヨーロッパ・ユーラシア大陸担当副大臣のフィリッ プ・ゴードン氏や数人のアメリカ人関係者、シンクタンクと接触を行った平和民主党(BDP)一行は4月30日に帰国した。クシャナク氏はアメリカ訪問をラディカル紙に語った。

クシャナク氏はアメリカがクルド問題解決の件で考えを変えたと述べ、次のように話した。「ここ20年間記者や政治家といった立場でアメリカ人たちと会っている。アメリカはクルド問題をよく理解したように思う。以前のように『暴力の問題』として評価していない。PKK(クルド労働者党:非合法組織)がクルド問題の一部であり、クルド問題が解決されるならPKKも解決されなくてはならないと言っている。アメリ カは全体像をよりよく見始めた。」

クシャナク氏は、ゴードン副大臣、またほかの関係者と行った会談で、トルコの民主主義化に対し期待を彼らが口にしたと述べ、次のように話した。「今までEUが言っていた民主主義化、母語、地方分権といった問題を今回アメリカも口にしている。アメリカとは長い間外交的な接触をとってきたが、 アメリカはこの件をもっとも重要な問題として受け取っていなかった。アメリカはすでにトルコの民主主義化に対する期待をもっている。こうした過程にあって、トルコが現状問題を抱えたままとどまるのは問題であるとはっきりと口にした。クルド問題の平和的解決も含め、トルコに民主化を望んでいると話した。

■「シリアへの政策を不快に感じている」

クシャナク氏はシリアの件に関し、次のように述べた。「トルコがこれほど高圧的・声高な政策をとることを杞憂をもって注視している。トルコはこの問題で役割を演じるべきであるが、それが前向きなものであり、終結に寄与するように、という期待をもっている。シリアでの状況は困難であると理解している。反体制派がいくらか力をもってくれるといい。クルド人反体制派が排除されず、プロセスに含まれることを要求した。私たちは援助したいし、なんらかの役割を担うことが可能だと話した。」

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( 翻訳者:畔上曜子 )
( 記事ID:26295 )