エルドアン首相、イラク・ハーシミー副大統領のイラク帰国を明言
2012年05月08日付 Radikal 紙

エルドアン首相は、国際刑事警察機構(インターポール)によって国際指名手配され、現在トルコに潜伏中のターリク・アル・ハーシミー・イラク副大統領について、治療が終わったらイラクへ帰国すると発言した。

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相とイタリアのマリオ・モンティ首相は、首脳会談の昼食会後、協定及び条約の調印式に参加し、その後記者会見を開いた。

エルドアン首相は記者会見で記者の質疑に応答し、イラクのハーシミー副大統領のトルコ滞在に関し、ハーシミー氏は治療が完治したのちに帰国するものと推測しているとした。エルドアン首相は次のように続けた:

「ハーシミー氏に関し、以前行った面会で得た情報をもとに話している。イラクがインターポールに対して非難を表明したことは認識している。現在あなた方(記者)と最新の経緯について、私が得ている情報を共有しよう。非難に関する試みを続けていくことも把握している。同氏は法的な点において試みを継続する。健康問題と事態の展開に関連して我が国に滞在している。治療が完了したあとに(ハーシミー副大統領は)国へ帰る予定だ。」

■シリアの避難民への支援

エルドアン首相は、トルコにおよそ2万3千人のシリア市民が滞在し、日曜日彼らの許を訪問したと話し、次のように続けた:
「私は彼らに『シリアへの帰国に当たり、安心出来たと感じられる瞬間まで、トルコはあなたたちを受け入れ続けます。ここはあなたたちの第2の故郷です』と話した。シリアの問題は(シリアの)法的なものであり、国連の問題である。国連は協力してここ(難民キャンプ)に必要な支援を行うべきだ。国連は今までと違う措置を講じなければならないかもしれない。シリアとトルコの間には910kmに及ぶ国境がある。問題は否が応でもトルコを大きく巻き込むので、わたしは大きな役割を果たしたいと思っている。トルコとアラブ連盟の話し合いも続いている。トルコは、これまでコフィ・アナン・プランとそれに関わる対応を支持してきたが、最早その希望を失ってしまったということが出来るだろう。シリアでの選挙で約3000人のオブザーバーは使命を果たさなければならず、彼らが使命を果たすために国内のどこで何が起こっているか、理解され監視されなければならない。シリアで選挙が行われたが、民主的議会システムを採用した国(の選挙)と認めるのは不可能だ。この選挙に関わったオブザーバーは一人としていなかった。これは最早受け入れられない。この独裁構造は最早世界で有効ではない。国民はこれを問いただしている。では何人が選挙に参加したか?恐怖で誰ひとり参加出来ないのだ!」

またエルドアン首相は、イタリアのCorriere della Sera紙に掲載された見出しについて、自分の発言ではなく、記事を全て読めばそのような発言は一切していないことが分かるだろうと話し、「あれは記事を書いた某女史の発言だ。悲しみと怒りを伝えたい」と述べた。

■大統領制

エルドアン首相は、大統領制に関する質問について、「新憲法にこうした問題はあろうが、議論は市民やNPOに任せましょう。質問を受け答えました。トルコにとって最善のことなんであれ、そうありますように」と答えた。

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( 翻訳者:池永大駿 )
( 記事ID:26337 )