エルドアン首相、自画自賛「5.19は、退屈な祝賀行事から解放された」
2012年05月19日付 Yeni Safak 紙
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、「5月19日は、退屈な祝賀行事から開放され、若者を包み込み若者同士が包み込み合う、対話と議論のある、5月19日の意味に合った熱気のあるものになります」と述べた。
エルドアン首相は、アンカラ体育館で行われた第2回トルコ青年協議会でスピーチをし、1988年に初の青年協議会を行った当時の首相であった、故トゥルグト・オザル第8代大統領の冥福を祈った。
5月19日若者とスポーツの日がトルコ中で盛大に祝われていると話すエルドアン首相は、会場に訪れた若者とトルコ全土の若者に祝いの言葉を伝えたいと述べた。同首相は、1919年5月19日にサムスンで独立戦争の第一歩を踏んだムスタファ・ケマル将軍、バンドゥルマ号に乗っていた戦士たち、イスマイル・ハック・ドゥルス船長を追憶し、独立戦争の英雄たちをはじめとした全ての殉職者と戦士たちの冥福を祈った。
エルドアン首相は、ムスタファ・ケマル将軍の「演説」集の最初の行の「1919年、5月19日、サムスンに上陸した」という文を紹介し、次のように話した。
「全般的状況と光景に触れつつ、国が置かれた状態を話し始めます。オスマン帝国が第一次世界大戦で敗戦したと述べています。非常に厳しい条件の停戦協定を結んだそうです。国民が疲労困憊した貧しい状態であり、イスタンブルの政府が解決策を生み出せないでいたと言っています。全般的な状態を説明した後、ムスタ ファ・ケマルは、次の言葉を議会で発します。『諸君、この状態を目の前にして、決断すべきことはただひとつである。』そして、ムスタファ・ケマル将軍はこう続 けます。『国民主権に依拠した、つまり、国民主権に拠った制約・制限の無い、独立した、依存のない国家をつくることである』と言っています。すぐその後、サムスンからアマスヤに行き、かの有名な歴史的発言をします。『国民の独立は、国民の決意と決断にかかっている。』
非常に大切なことは、まだ1919年5月 19日に、まだサムスンに上陸した初日に、ムスタファ・ケマル将軍は、国民と発言していることです。国民主権、独立、と言っています。『国民の独立は、国民の決意と決断にかかっている』と言っています。若者の皆さん、この国民という概念を繊細に扱っていこうではないか。1919年5月19日、まだサムスンにいたときにムスタファ・ケマル将軍が口にした国民主権という概念を注意深く扱っていこうではないですか。なぜならば、5月19日に主体的に関わるということは、5月19 日の精神を、神髄を、原理を、理想を、目的を主体的に理解するということだからです。4月23日や10月29日についても、それぞれの日に起こった興奮、熱気、希望の意味を主体的に理解していくことです。今日トルコは、これらの日々に主体的に関わり、同じぐらいこれらの日々の意味も理解しています。トルコは、 これらの日々の精神、神髄、興奮を理解するために、さらに努力しています。トルコは、これらの意義深い日々を、飾り立てた言葉、古い詩の言葉や、(軍服の)迷彩柄のような堅苦しい式典や、1940年モデルの通例行事によってではなく、もはや精神で、神髄で、理想で、心でもって祝うのです。」
エルドアン首相は、81の県及びキプロス、ヨーロッパ各国など世界35カ国から訪れた若者が、5月19日の精神に見合った意義をもって5月19日を祝っていると述べ、若者の問題や解決策が議論されたと話した。また、「5月19日は、退屈な祝賀行事から開放され、若者を包み込み若者同士が包み込 み合う、対話と議論のある、5月19日の意味に合った熱気のあるものになります」と語った。
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( 翻訳者:津久井優 )
( 記事ID:26440 )