殉教者アリーモハンマディーの殺害犯への死刑判決、執行される
2012年05月16日付 Jam-e Jam 紙
5月16日付ヴァタネ・エムルーズ紙1面(http://www.vatanemrooz.ir/1391/2/27/VatanEmrooz/892/Page/1/)に掲載されていた写真
5月16日付ヴァタネ・エムルーズ紙1面(http://www.vatanemrooz.ir/1391/2/27/VatanEmrooz/892/Page/1/)に掲載されていた写真

 イスラエル諜報機関モサドのスパイで、我が国の核科学者の一人であった殉教者マスウード・アリーモハンマディーの暗殺犯のマジード・ジャマーリー・ファシーが昨朝、エヴィーン刑務所で絞首刑に処された。

 テヘラン検察の広報サイトが伝えたところによると、ジャマーリー・ファシーは国外への旅行中に、「モサド」として知られるシオニスト体制の治安機関のエージェントらと接触し、数回にわたってこうしたエージェントらとさまざまな国で面会、最終的に殉教者アリーモハンマディー暗殺に関わる訓練を受けるためにパレスチナ占領地に移動して、そこで軍事訓練やテロのノウハウを伝授された。

 ジャマーリー・ファシーはイランに帰国後、犯罪行為に手を染める準備を行った上で、1台のオートバイに爆弾を仕掛け、イランの核科学者であったマスウード・アリーモハンマディー氏を、88年デイ月22日〔2010年1月12日〕に彼の自宅前で殉教に至らしめた。

 ジャマーリー・ファシーの容疑に関する審理を行う裁判は、昨年シャフリーヴァル月1日〔2011年8月23日〕、テヘラン革命裁判所第15法廷で公開にて行われ、最終的に彼は〔‥‥〕・殉教者アリーモハンマディーに対するテロ行為、・シオニスト体制およびテロ組織モサドへの協力、・シオニスト体制への情報協力の見返りとしての不法な金銭の授受、・爆弾を爆破させたことによる住宅の破壊、・向精神薬所持、による「反逆罪」ならびに「地上への頽廃の撒き散らし行為の罪」で死刑を宣告された。

 この判決に対するジャマーリー・ファシー被告の控訴後、被告の件は審理のために最高裁判所に送られた。そして最高裁判所はこの判決を支持し、昨朝、執行された。

 殉教者アリーモハンマディーの殺害犯〔=ジャマーリー・ファシー死刑囚〕は絞首刑に処される前、イラン国営放送報道センターに「あるとき彼らは、私のことを全面的に守ってやると言ってくれた。彼らは、我々は一瞬たりともお前を独りにはさせないと。今ごろ彼らは私がここにいるのを見ていることだろう。ところが私には、救助のためのヘリコプターも見えなければ、コマンド部隊も見えない」と述べていた。

〔‥‥〕

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( 翻訳者:8410045 )
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